...がらんとした角(かど)の茶亭の白けた灯を右に見て...
岩本素白 「六日月」
...こゝにも二十分ばかり休息し、峠にいたりて、熊野祠を石段の下より見上げ、茶亭に就いて、眼を上州方面に放つ...
大町桂月 「碓氷峠」
...茶亭に就いて、手を叩けば、あちこちより露はれ來たる...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...余は望む、南院の堤に、せめて茶亭あれ...
大町桂月 「遊羽雜感」
...やがてお茶かコーヒーでも飲みに茶亭(パヴィリオン)へよる時刻である...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...この茶亭をサモイレンコはわが家同様に心得て...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...月給の半分を茶亭(パヴィリオン)で飲んでおしまいになるようになるのも無理はありませんわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そこの茶亭に入った...
近松秋江 「黒髪」
...帰途芝公園瓢箪池の茶亭に憩ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...殆ど客の居ない万茶亭(ばんさてい)という喫茶店へつれて行き...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...わたくしは帚葉翁と共に万茶亭に往く時は...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...今より五年前帚葉翁と西銀座万茶亭に夜をふかし馴れた頃...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...また万茶亭と素人屋(しもたや)との間の路地裏にはルパン...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...茶亭の床几は水邊に立て連ね...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...向うを見い、弓小屋があり、茶亭があり、そして的場の土手が見える……」と指さしているうちに、その手をすくめて、「やっ、最前の奴があれに居るぞ」「えッ、どこに?」金吾もひとみを凝(こ)らしました...
吉川英治 「江戸三国志」
...隣も同じような割烹梅茶亭という家で...
吉川英治 「剣難女難」
...寮の女郎(めろう)にも梅茶亭以来の怨みがあるところ...
吉川英治 「剣難女難」
...茶亭のしたくはよかろうな...
吉川英治 「私本太平記」
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