...時々他の船客の会話に無遠慮な皮肉や茶々を入れたりする連中だった...
有島武郎 「或る女」
...いちばんうえの姫君はお茶々どのと申し上げて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...お茶々どのはうずまくけぶりに気をうしなっていらっしゃいまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...親じの心はこの呪うべきハドソンのおかげですっかり滅茶々々になってしまったんだ」「どんな力を彼奴(かやつ)は持ってるんだろう?」「それこそ...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...この身代は滅茶々々だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滅茶々々(めちや/\)に縛られておつ轉がされて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疊み目も滅茶々々に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滅茶々々に投り込んであつたらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たゞ滅茶々々に泣いてゐる有樣でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしたら栄さんがやっぱり唐子のついたお茶々わんをくれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...娘三人(お茶々を入れて)を秀吉方へつかわして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頭ん中が滅茶々々よ...
森本薫 「華々しき一族」
...長女の茶々(ちゃちゃ)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝茶の子すると――茶々と万寿のふたりの上で...
吉川英治 「新書太閤記」
...長女の茶々の君は...
吉川英治 「新書太閤記」
...正妻の寧子に仕えている女たちは、三姫のうちでも、殊に、姉姫の茶々が、亡き母のお市の方にもまさる天質の美人なのに心をいためて、(茶々のお方も、もう十八でございますもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶々は、いよいよ美しくなり、いよいよ母のお市(いち)の方(かた)もしのぐばかり、美人系の織田家の高貴な血液を、春蘭(しゅんらん)の花の肌にも似た頬にも襟すじにも、仄見(ほのみ)せて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...あきらかに、茶々のひとみは、気をもみ始めている...
吉川英治 「新書太閤記」
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