...滅茶々々に撲(なぐ)り潰(つぶ)さんと...
泉鏡花 「活人形」
...併し後の三十日間は彼女を滅茶々々にしてしまつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...生きて居てさえ可笑しなテルシテスの顔が滅茶々々に叩き潰されて血だらけになって蠢いて居る所を想像すると...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...けちんぼ/\」信一は人形を足で滅茶々々に蹴倒して...
谷崎潤一郎 「少年」
...お茶々どのが淀のおん方...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...茶々を入れたがるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...卓の端にのつかつてる茶々碗の縁(フチ)に光つてる小さな電燈に吸ひ込まれるやうにそれをみながら...
中原中也 「耕二のこと」
...この身代は滅茶々々だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭下駄(にはげた)と跣足(はだし)と滅茶々々に入り亂れてゐる」平次は庭に降りると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滅茶々々にもつれ合ふ中を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燒繼ぎも繕(つくろ)ひも出來ない程滅茶々々に叩き割るんださうですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとはもう滅茶々々で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...両方の肺がすっかり滅茶々々にこわされて...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...殘した金も滅茶々々になつて...
三島霜川 「自傳」
...朝茶の子すると――茶々と万寿のふたりの上で...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶々たちも、元気ようしていたか」と、たずねた...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶々姫のことも、その一つだが、先頃、小牧(こまき)の帰りには、また、於通(おつう)とかいう、氏素姓もさだかでない一少女を、しかも流浪児みたいなのを、戦場から拾って帰り、これも二の丸か、三の丸におこうとしたので、(そう、あなたからして、ふしだらをお示しになっては、いくら奥の締(し)まりをお命じ遊ばしても、もう私には、責任がもてませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶々の素(そ)ぶりからも読むことができる...
吉川英治 「新書太閤記」
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