...「屏息(へいそく)せる新しい女」といふ題の下に書かれた青鞜社の記事は滅茶々々なものでした...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年七月号)」
...併し後の三十日間は彼女を滅茶々々にしてしまつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...人の思想や信仰を滅茶々々に破壊するが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...アルコールの酔を滅茶々々に蹈みにじり...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...生きて居てさえ可笑しなテルシテスの顔が滅茶々々に叩き潰されて血だらけになって蠢いて居る所を想像すると...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...何と云うひどいホテルやろ」幸子は折角の二日の行楽が南京虫のために滅茶々々にされたことを思うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お茶々どのも「坊主...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...代助はすぐ紅茶々碗を持(も)つて書斎へ這入(はい)つた...
夏目漱石 「それから」
...熊鷹(くまたか)に餌(ゑさ)を奪(うば)はれるやうに滅茶々々にされて了ふのが心外でたまらなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蝋燭(らふそく)も拔かずに滅茶々々に積んであるではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは俺は知らない――兎も角お前の顏を滅茶々々に潰すつもりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臼に打たれて滅茶々々になって居るが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身體まで滅茶々々にされる」「それを助けてやつて下さいよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羽織は泥とほこりで滅茶々々になつた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...てめえがおれの仕事に茶々を入れるなあ...
吉川英治 「銀河まつり」
...わんわん手放しで泣きながら逃げて行った茶々の告げ口からも...
吉川英治 「新書太閤記」
...その証拠には今、茶々は? と、ぎごちなく訊ねたとたんに、主人は、家臣にたいする主人顔もくずして、何ともつかぬごま化し顔に、羞恥(はじ)らいみたいな色をふくみ、ひどくテレてお在(わ)すではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶々の君に声をたてられて...
吉川英治 「新書太閤記」
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