...日蔭(ひかげ)の草は茵(しとね)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...美しい濶(ひろ)い落葉(おちば)が落葉の上に重(かさ)なって厚い茵(しとね)を敷いて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...詩経あたりへ行くと、私は大概自分で読んで、わからぬ所を先生や父に聞くという位に行ったから、素読は何らむつかしいものとは思わなかったが、詩経で小戎の篇の小戎※収、五※梁、游環脅駆、陰※※続、文茵暢轂、という所と、韓奕の篇の王錫韓侯、淑綏章、箪※錯衡、玄袞赤※、鉤膺鏤錫、※※浅韈、仗革金厄、という所だけは読みにくかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
......
永井荷風 「向嶋」
...余が茵は天然に池のなかに...
夏目漱石 「草枕」
...彼女は縁側にちかい伊予簾(いよす)のかげに茵(しとね)を敷いていて――縁側には初夏ならば...
長谷川時雨 「神田附木店」
...演奏者の茵(しとね)が皆敷かれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平八郎は茵(しとね)の上に端坐(たんざ)してゐた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...その向うに茵(しとね)を三枚畳(かさ)ねて敷いて...
森鴎外 「山椒大夫」
...茵(しとね)のような落ち葉の上に...
森鴎外 「山椒大夫」
...また怠(おこたり)の快楽(けらく)に誘(さそ)うて1600軟い茵(しとね)を体の下にも置き直す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...敷物もなく緋の茵(しとね)もなき賤(しず)が家に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...法皇もお茵(しとね)ばかりのおくつろきだった...
吉川英治 「私本太平記」
...上座(かみざ)の茵(しとね)は...
吉川英治 「私本太平記」
...もひとつの茵を前に...
吉川英治 「私本太平記」
...その茵(しとね)から不意に...
吉川英治 「私本太平記」
...ついにはお茵(しとね)を立って...
吉川英治 「私本太平記」
...そして茵(しとね)を待ち、茵にすわって、すぐ階下へ来てぬかずいた新田の父子兄弟三名をあらためて見た...
吉川英治 「私本太平記」
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