...私は茫然として少時の間は無意識状態に陥ってしまって悲しくもなく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...茫然として草を観る...
種田山頭火 「其中日記」
...こうした無限定の前に茫然と立ちつくすような真似をしないためには...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼の茫然とした顔を...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...孝太郎は茫然と自失して棒のようにつっ立ったまま大きく見開いた眼を漠然と富子の上に据えていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...僕は全く茫然としてしまった...
豊島与志雄 「白日夢」
...茫然と見惚(みと)れていた...
中島敦 「環礁」
...茫然として夜の星を仰いだものだ...
原民喜 「永遠のみどり」
...茫然とあたりを見し...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そのために今日一日は茫然として暮さねばならぬ...
水野葉舟 「香油」
...わたしは茫然とそれをながめてゐるうちに...
室生犀星 「故郷を辞す」
...茫然と一階まで降りて了ったことに気がついた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...名器「玉山」を盗まれた哲也は茫然と歌寿の家にやって来てたが帰って行く音絵の姿を見ると...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...私は茫然とそこいらを見まわした...
夢野久作 「暗黒公使」
...そうしてやや暫くの間、茫然として、そこいらを見まわしていたが、やがて何ともいえない淋し気な、途方に暮れた表情にかわった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...凄い奴だ――」茫然と...
吉川英治 「江戸三国志」
...「不思議な」茫然と...
吉川英治 「江戸三国志」
...金は茫然としていた...
吉川英治 「三国志」
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