...この時だけは茫然としたなり...
芥川龍之介 「雛」
...しばし茫然として自動車を見送っていたが...
犬田卯 「荒蕪地」
...手代り四人も茫然とした...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...しばらくは茫然として...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...最初に先(ま)ず茫然としてしまって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...例によつて破れ鍋の爲に午前十時頃まで茫然と暮してしまふ...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...今が何時なのか分らないぐらい茫然としてしまうことがある...
原民喜 「遥かな旅」
...茫然として立ち竦んでしまう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...茫然として心魂をうばわれるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――茫然とそのうしろ姿を見送った...
山本周五郎 「思い違い物語」
...奇異な顏を茫然と仰向けてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...思えば、実に奇瑞(きずい)の多い玉璽ではあります」三玉璽を掌(て)にしたまま孫堅は、茫然と、程普の物語る由来に聞き恍(ほ)れていた...
吉川英治 「三国志」
...茫然と立っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また無表情に茫然としている者と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...雪で折れた朽ち木に道を塞(ふさ)がれ、そこでも、茫然と、気がくじけてしまう...
吉川英治 「親鸞」
...「なんだろ?」茫然と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...茫然とはなりながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お通は茫然として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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