...彼は茫乎とした表情を浮かべた...
...茫乎とした未来に不安を感じる...
...彼女の話には茫乎としていて、何を言っているのか分からなかった...
...茫乎たる状況で正しい選択肢を見つけるのは難しい...
...彼は茫乎としたまま時間だけが過ぎていった...
...時として少し頭が茫乎(ぼう)として來る事がある...
石川啄木 「硝子窓」
...ただ一面に茫乎としているのだ...
豊島与志雄 「春盲」
...両肱(ひぢ)を突(つ)いて茫乎(ぼんやり)考へた...
夏目漱石 「それから」
...両肱(りょうひじ)を突いて茫乎(ぼんやり)考えた...
夏目漱石 「それから」
...今の文壇は悲しむべき状況の下に呻吟(しんぎん)しているんではなかろうかと考えて茫乎(ぼんやり)した...
夏目漱石 「それから」
...主人は茫乎(ぼうこ)として...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...只幾分か頭脳が茫乎(ぼんやり)して来まして所謂軽度の意識溷沌(こんとん)に陥り追想力が失われる様で有ります...
西尾正 「陳情書」
...私も茫乎(ぼんやり)立って大勢の人の向いて居る方を眺めますと...
西尾正 「陳情書」
...梯子に宙乗りをしながら一見茫乎として空を仰いでいたが...
久生十蘭 「魔都」
...腑ぬけのように茫乎と空を仰いでいるというのは...
久生十蘭 「魔都」
...兩眼(りようがん)殆(ほと)んど茫乎(ぼうツと)なる迄(まで)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...悪夢を見ている人のようにただ茫乎(ぼんやり)としたまま坐っていたが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...又何となくふしぎに目のとどくところに茫乎(ぼう)とした影が...
室生犀星 「後の日の童子」
...私達は明るい通りに出て、観音堂横のベンチの上に腰をおろしてしばらく憩んだが、私はいま見て来たばかりの光景の目まぐるしさに、なんにもいうことがなくなり、茫乎としていた...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...二つながら茫乎たらざるをえず(ティトゥス・リウィウス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...遠い方をばとりとめのない茫乎(ぼんやり)したものにさせてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...かへりみて時々茫乎としたおもひにとらはれますが...
吉川英治 「折々の記」
...茫乎(ぼう)として...
吉川英治 「三国志」
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