...五茫々たる天命は知り難しと雖も...
芥川龍之介 「遺書」
...ただ茫々たるものである...
太宰治 「お伽草紙」
...べし三章一、茫々たるべし...
種田山頭火 「其中日記」
...三条の大河は茫々たる沃野を横ぎり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...環海は何ぞ茫々たる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...見廻せば前後茫々たる川中島...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと茫々たる感じがして...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋桁の下から這い上った茫々たる頭の持主...
野村胡堂 「悪人の娘」
...茫々たる薄明の野原の真中で急停車した...
久生十蘭 「川波」
...大きな茫々たる平原の北方にある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...日没に及んで茫々たる墓場にさしかかれり...
宮崎湖処子 「空屋」
...茫々たる土手は長く茶褐色につらなつて...
室生犀星 「星より來れる者」
...町は茫々たる焼け野原となり...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...だからこの草茫々たる荒地の中に立っている...
夢野久作 「暗黒公使」
...精神的にも物質的にも茫々たる不毛の国土を開拓して...
夢野久作 「鼻の表現」
...私はロシアの茫々たる平原の天と地を眺め...
横光利一 「欧洲紀行」
...草茫々たる空閑地であり...
吉川英治 「平の将門」
...邸内の草茫々たる一隅には...
吉川英治 「平の将門」
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