...発行所は小石川区(こいしかはく)茗荷谷町(みやうがだにまち)五十二番地郷土研究社(きやうどけんきうしや)...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...茗荷谷の奧、小日向臺と相接せむとする處に、深光寺といふ寺あり...
大町桂月 「小石川臺」
...茗荷の子を食べる...
種田山頭火 「行乞記」
...殊に玉茗君はその時分湖処子...
田山花袋 「丘の上の家」
...(その山路君も死んだ!)玉茗君...
田山花袋 「丘の上の家」
...」二人は郷土のお菓子を摘みながら小さな煎茶茶碗で苦茗を啜りながら語つた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...「ナニ、そうではござんせん、たしかに抱茗荷、肥前の佐賀で、三十五万七千石、鍋島様の御人数に違いはございません」「いいえ、揚羽でございましたよ、備前の岡山で、三十一万五千二百石……」今までそれとは気がつかないでいて、不意にこの同勢を引受けた人、ことに屋台店の商人(あきんど)などは、狼狽して避(よ)けるところを失う有様でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...茗荷谷(みょうがだに)を向(むこう)へ上(あが)って七八丁行けば小日向台町(こびなただいまち)の余が家へ帰られるのだが...
夏目漱石 「琴のそら音」
...別に葱の細かく刻んだのや茗荷(みょうが)だの浅草海苔(あさくさのり)を炙(や)いて揉(も)んだのと紅生姜(べにしょうが)の細かいのだの紫蘇(しそ)だのを薬味にして...
村井弦斎 「食道楽」
...「中秋後一夕、陪茶山先生、歩月茗渓、途値臼田才佐、遂同到礫川、賞咏至夜半」と云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...母の発足からなぜ抱茗荷と椿の花が思い出されるのであろうか...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...河井醉茗の五十年の祝をした時...
横瀬夜雨 「女子文壇の人々」
...茗荷谷(みょうがだに)の牢獄から山へお迎えいたしたのでございます...
吉川英治 「江戸三国志」
...茗渓(みょうけい)の底で間道の口は...
吉川英治 「江戸三国志」
...まず蘭(らん)を浮かした茗煎(みょうせん)(茶)一ぷく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...中橋(なかばし)すじの茗荷屋(みょうがや)という家を選んだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...茗荷屋(みょうがや)まで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そしてその頃河井醉茗氏の主宰していた女子文壇に投書していた...
若杉鳥子 「旧師の家」
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