...我ひとり冷えたる苦茗(くめい)を啜(すす)つて...
石川啄木 「閑天地」
...長屋近間の茗荷畠(みょうがばたけ)や...
泉鏡花 「遺稿」
...主宰者として詩人河井醉茗氏が居り...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...畑村の境から茗荷谷(みょうがだに)...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...草の葉も稲の葉も茗荷(みょうが)の葉も皆葉端(はさき)を捲(ま)いて...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...玉茗君も賛成した...
田山花袋 「丘の上の家」
...(その山路君も死んだ!)玉茗君...
田山花袋 「丘の上の家」
...」二人は郷土のお菓子を摘みながら小さな煎茶茶碗で苦茗を啜りながら語つた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...茗渓両派の争点たる文部省及び松方伯の根拠たる大蔵省にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私が最後に茗荷谷(みょうがだに)のほとりなる曲亭馬琴(きょくていばきん)の墓を尋ねてから...
永井荷風 「伝通院」
...この茗荷谷を小日向水道町(すいどうちょう)の方へ出ると...
永井荷風 「日和下駄」
...茗荷に落し玉子の吸物...
永井荷風 「羊羹」
...茗荷谷(めうがだに)へ拔ける方に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抱茗荷の説をそのまま...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...うしろから翳(かざ)しかけた大傘の紋処はいわずと知れた金丸長者の抱茗荷(だきみょうが)と知る人ぞ知る...
夢野久作 「名娼満月」
...初鹿野家の抱茗荷(だきみょうが)の御紋です」「抱茗荷は他家にもある」「無いと記憶(おぼ)えておりまする...
吉川英治 「上杉謙信」
...目白の台へ急いで鶉(うずら)ヶ岡の二本松――夏ならば茗荷畑(みょうがばたけ)...
吉川英治 「江戸三国志」
...まず蘭(らん)を浮かした茗煎(みょうせん)(茶)一ぷく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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