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饗庭篁村 「木曾道中記」
...たんぽぽの花を取ったり、茅花を抜いたり、又桑を摘みに山へつれられて行ってはシドミの花を分けて根についてある実を探したり、夢の様に面白かったことは、何十年という月日を過ぎても記憶に存している...
伊藤左千夫 「井戸」
...牧場へ茅花(つばな)を摘みにゆきました...
竹久夢二 「博多人形」
...そう歌いながら茅花(つばな)を摘んでいるうちに...
竹久夢二 「博多人形」
...――・墓まで蔓草の伸んできた□水にはさまれて青草・山畑かんらんやたらひろがる・松かげ松かぜ寝ころんだ・茅花穂に出てひかる・山ゆけば水の水すまし□・地べた歩きたがる子を歩かせる□さみしうて夜のハガキかく川棚温泉の缺点は...
種田山頭火 「行乞記」
...茅花(つばな)をたべ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...茅花さく川のつゝみに繩繋ぐ牛飼人に聞きて來にけりいにしへもいまも同じく安房人の誇りにすべき伴家主(あたへぬし)これ伴家主おやを懷ひし眞心は世の人おもふ盡くる時なくうらなごむ入江の磯を打ち出でゝおやにまつると鯛も釣りけむ父母のよはひも過ぎて白髪の肩につくまで戀ひにけらしも麥つくる安房のかや野の松蔭に鼠麹草(はゝこ)の花はなつかしみ見つ三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...四日間の汽車の窓より見て到るところおなじく輕快にして目をよろこばせしもの只夥しき茅花のみなりけるをなつかしく思ひいづることありて稚松の群に交りて戯れし茅花も雨にしをれてあるらむはろ/″\に茅花おもほゆ水汲みて笊にまけたる此の雨の中に泣くとては瞼(まぶた)に當つる手のごとく茅花や撓むこのあめのふるに病室みな塞りたれば入院もなり難く...
長塚節 「長塚節歌集 下」
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野口雨情 「雨情民謡百篇」
...旅の鳥山に春雨野に茅花(つばな)花のかげかはつばくらめ去年常陸(ひたち)のふるさとの山に来もしたつばくらめ雨は降れどもつばくらは花に寝もせぬ旅の鳥野にも山にも春雨の雨は糸より細く降る...
野口雨情 「別後」
...茅花(つばな)も...
浜本浩 「甘い野辺」
...明るくて紀(とし)子は楽し薔薇を摘み茅花抜く日も我れみとる日もどんな静かな...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...茅花抜くといふのは紀子さんが「茅花抄」といふ歌集を出したのに因る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...水隔て鼠茅花の花投ぐる事許りして飽かざらしかな幼時を思ひ出した歌...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...例えば「山ぶきの咲きたる野辺のつぼすみれこの春の雨に盛りなりけり」あるいは「茅花ぬく浅茅が原のつぼすみれ今盛りなり吾が恋ふらくは」などがこれである...
牧野富太郎 「植物記」
...チバナというのが本来の名ですなわち茅花の意である)の事である...
牧野富太郎 「植物記」
...万葉の歌に山ぶきの咲きたる野辺(のべ)のつぼすみれこの春の雨にさかりなりけり茅花(つばな)抜く浅茅(あさぢ)が原のつぼすみれいまさかりなり吾(あ)が恋(おも)ふらくはがある...
牧野富太郎 「植物知識」
...茅花(つばな)は白く穗になつて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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