...茂みの中からとびたちました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」
...山吹(やまぶき)の茂みの中へおち込んだ...
寺田寅彦 「柿の種」
...一緒に公園の茂みの中にわなをかけに行っても彼のかけた係蹄(わな)にはきっとつぐみや鶸鳥(ひわ)が引掛かるが...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...蒸し暑い夕なぎの夜の茂みから襲ってくる蚊を団扇(うちわ)で追いながら...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...餌を失った小鳥は四方から楠の茂みを目指して飛んで来た...
豊島与志雄 「楠の話」
...すぐ眼の前の茂みから...
豊島与志雄 「人の国」
...青桐の茂み越しに...
豊島与志雄 「道連」
...寒竹の茂みの前に足を止めました...
豊島与志雄 「霊感」
...墓掘り人が茂みの中に見えなくなると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...急傾斜な山の茂みの中を降りて来た...
直木三十五 「南国太平記」
...すでにこんもりとした茂みになって...
永井隆 「この子を残して」
...杉垣の上から出たる梧桐(ごとう)の枝を軽(かろ)く誘ってばらばらと二三枚の葉が枯菊の茂みに落ちた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...茂みのなかにハンケチが遺してあったことで明らかになっている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...以前はただ小さな灌木(かんぼく)の茂みで無雑作(むぞうさ)に縁(ふち)どられていたその庭園は...
堀辰雄 「美しい村」
...私達の前にしている茂みにまで達し...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...この前彼等の目のまへの茂みの中をあつちこつち枝移りしてゐた小鳥の影がちらつと彼の記憶から蘇つた...
堀辰雄 「巣立ち」
...ほんのりその灯が夏萩の茂みを濡らした...
正岡容 「寄席風流」
...柘榴の茂み檜葉の茂みを透いて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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