...するとそのとき、茂みの中から、カモシカのように身軽で、イブのように美しい、ひとりのインド娘(むすめ)が出てきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...薄暗い湿っぽい朽葉の匂のする茂みの奥に大きな虎杖を見付けて折取るときの喜びは都会の児等の夢にも知らない...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...人のはいらないような茂みの中には美しいフェアリーや滑稽(こっけい)なゴブリンの一大王国があったのである...
寺田寅彦 「夏」
...布袋竹の茂みに眼をやった...
豊島与志雄 「自由人」
...椿の茂みをくぐって...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...彼は人の気づかない茂みの中に一本の鶴嘴(つるはし)を隠しておいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その品物がその前には茂みのなかになかったからであり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...一人だけの殺人犯人が死体を(あの茂みからか...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...茂みと河との途中にいたときのことだということを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...するとその一面に花をつけた茂みはいつまでもいつまでも搖れ動いてゐた...
堀辰雄 「萩の花」
...そのバンガロウのまはりに緑の茂みがあり...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...御殿のお庭の植込の茂みでやかましい程鳴く蝉の声が聞える...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...対岸の若い芦の茂みでは...
山本周五郎 「青べか物語」
...次第に草玉の茂みの方へ近か寄って来た...
横光利一 「日輪」
...上越の茂みの下を流れ潜る水の色などがしきりに泛んだ...
横光利一 「旅愁」
...首のない祖茂の胴体がほうりだされてあるすぐ近くの灌木の茂みの中に...
吉川英治 「三国志」
...この周りをとりまく森という森の茂みの中には...
蘭郁二郎 「植物人間」
...柘榴の茂み檜葉の茂みを透いて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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