...われ独り南蛮寺の境内(けいだい)なる花木(はなき)の茂みを歩みつつ...
芥川龍之介 「るしへる」
...森の茂みの奥から...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...樹木の茂みに隠れる様にして...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あの樫のような樹――鮮色樫あるいは常緑樫という名だということを後になって聞いた――の長く続いた茂みのところへやって来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私たちは今や茂みの縁に来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...弁天祠の横を通って向側の池のほとりの茂みの中に身を投げ出して...
豊島与志雄 「運命のままに」
...低い躑躅の茂みにはいり...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...榛(はしばみ)の茂みや樅(もみ)の木立が道の両側に並んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...木斛(もっこく)の粗らな下枝の茂みの彼方に...
豊島与志雄 「人の国」
...葦の茂みはひそと静まり返っていて...
豊島与志雄 「ものの影」
...葦の茂みのそばの燃やし火も直ちに消し止められていた...
豊島与志雄 「ものの影」
...寒竹の茂みの前に足を止めました...
豊島与志雄 「霊感」
...彼女が木の茂みから出てきた時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四週間』あの茂みのなかにあったという説を立証するために実に得々として挙げてあるものは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...芦の茂みは浅い沼に続いてい...
山本周五郎 「青べか物語」
...百万坪の端にある篠竹(しのだけ)の茂みで捕えられた...
山本周五郎 「青べか物語」
...それから灌木の茂みのうしろへ隠れました...
山本周五郎 「失蝶記」
...暑い間かくまってもらっていた草の茂みから這(は)い出して来る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索