...それを塀の内側の茂みの中へ投げ込んでおいて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...中には雑草のような芝生としおれた月桂樹の茂みがあった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...椎の木らしい茂みの中に...
豊島与志雄 「霧の中」
...こんもりした茂みで...
豊島与志雄 「古木」
...枝葉の茂みにさえぎられて家が見えなかったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...茂みの中に身を起こしつつある曲げられた若枝...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人工の光線に照らされた木枝は本来の鮮やかな緑の色を失って樹々の茂みのなかから芝居がかりにニュッと顔を出し...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ともかくこの茂みのなかへあんな品物を遺して行ったということなんだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...もうすつかり花の落ちつくした山査子(さんざし)の茂みを認めた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...そのバンガロウのまはりに緑の茂みがあり...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...茂みのある草の中まで見てあるいたが...
室生犀星 「ゆめの話」
...此林の茂みに影を匿(かく)せと謂ふ...
柳田国男 「山の人生」
...その芦の茂みから鷭(ばん)の飛び立つのを認めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...われ知らず道傍(みちばた)の灌木の茂みへ身を隠した...
山本周五郎 「菊千代抄」
...まわりは萩(はぎ)の茂みで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...後ろの灌木の茂みから...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らは人間だったのだ!彼らは氷の峰々を渡りかつて崇拝していた神殿のある斜面を抜け木性羊歯の茂みを彷徨った...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...川から堀らしい所へ入つて愈々眞菰の茂みの深くなつた頃...
若山牧水 「水郷めぐり」
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