...苫(とま)からいずれも面(おもて)を離し...
泉鏡花 「悪獣篇」
...苫船(とまぶね)を一目見ると...
泉鏡花 「悪獣篇」
...冬はニセコ、夏は苫小牧と、野外の仕事に追われていると、札幌の研究室での比較的静かな生活は、自分にとっては大切な時である...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...其處には苫(とま)を掛けた船が一隻...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その前に博徒磯目の鎌吉、苫屋の半太郎、大野木の百助が襷鉢巻で長脇差を抜いて立っている...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫屋 何をいやがる...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫屋 帰るからいいじゃねえか...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫小牧(とまこまい)製紙...
服部之総 「望郷」
...苫小牧(とまこまい)...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...備中吉備(きび)郡池田村大字見延字中島小字荒毛(こうげ)同都窪(つくぼ)郡大高村大字安江字稿毛場(こうげば)備前児島(こじま)郡琴浦村大字小田之口字泉苔(いずみこうげ)同 同荘内(しょうない)村大字小島地字峡下(こうげ)同上道(じょうどう)郡古都(こづ)村大字宿字広原(こうげ)美作苫田(とまた)郡芳野村大字宗枝(むねえだ)国字岡原(こうげ)ノ脇(わき)西部播磨には芝と書いたものが多く...
柳田國男 「地名の研究」
...鮎舟の一隅に積みかさねてあった苫(とま)を撥(は)ねのけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...入れ交わってゴソゴソと苫舟の中に入って来たのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...ここの苫(とま)を...
吉川英治 「私本太平記」
...五枚の苫(とま)をはねてあるので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...苫(とま)の蔭に丸ッこくうずくまっていた...
吉川英治 「旗岡巡査」
...狭い苫舟(とまぶね)の内であった...
吉川英治 「源頼朝」
...明日漕ぐと樂しみて見る沼の面の闇のふかみに行々子(よしきり)の啼くわが宿の灯かげさしたる沼尻の葭(よし)のしげみに風さわぐなり苫蔭にひそみつつ見る雨の日の浪逆(なさか)の浦はかきけぶらへり雨けぶる浦をはるけみひとつ行くこれの小舟に寄る浪聞ゆさきに私は若葉の頃になれば旅をおもふといふことを書いた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...苫蔭にひそみつつ見る雨の日の浪逆(なさか)の浦はかき煙らへり雨けぶる浦をはるけみひとつゆくこれの小舟に寄る浪聞ゆ平常為事をしなれてゐる室内の大きなデスクが時々いやになつて...
若山牧水 「なまけ者と雨」
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