...互(たがい)に苫を取って分けて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...浜に苫船はこれには限らぬから...
泉鏡花 「悪獣篇」
...端の方から苫を撫(な)でたり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...苫船(とまぶね)を一目見ると...
泉鏡花 「悪獣篇」
...と苫(とま)の間で...
泉鏡花 「海異記」
...川の縁(へり)には一軒の苫屋(とまや)が黙黙として立っておりました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...市の中学からおそらく一週間ぶりに帰った子供はこの一夜を父母と同じ苫(とま)の下で明かそうとするのであろう...
寺田寅彦 「写生紀行」
...市の中學から恐らく一週間ぶりに歸つた子供は此一夜を父母と同じ苫(とま)の下で明かさうとするのであらう...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...石狩から苫小牧に通ずる運河の計画も提案されている...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...小屋を掛けて藝當を始めるから苫三七郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苫(とま)をかぶった一艘(そう)の小舟をぐいと岸へ寄せます...
吉川英治 「江戸三国志」
...入れ交わってゴソゴソと苫舟の中に入って来たのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...苫(とま)の外を半ば巡り歩いてゆくうちに...
吉川英治 「私本太平記」
...その一艘の苫には...
吉川英治 「平の将門」
...数百箭(せん)の矢かぜが、一せいに、苫へむかって、放たれた...
吉川英治 「平の将門」
...葭(よし)の間に投げ散らされてある苫(とま)の莚(むしろ)――そして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...たたみあわせた胴の間(ま)の苫(とま)も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...婆の上へ何枚も苫(とま)をかぶせた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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