...人生は苦楽の入れ替わりで成り立っている...
...浮生苦楽を共にする...
...たしかに苦楽の二辺を離れた中道こそ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...里程の主観的意味(徒歩の苦楽)...
種田山頭火 「道中記」
...その中に流動するわが国特有の自然環境とこれに支配される人間生活の苦楽の無常迅速なる表象を追跡するほうが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...操守堅固の壮年政治家として議院の内外に高名なりし尾崎行雄氏が十数年以来利害苦楽を共にせる政友に別れて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...プラトン社より「苦楽」が出て...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...大阪で「プラトン社」へ入つて「苦楽」を編輯し...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...苦楽を共にした奇異なる武士の南条でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...わずかに数日の間に苦楽の趣(おもむき)を異(こと)にするの事実を見るべし...
福沢諭吉 「教育の目的」
...共に苦楽を与(とも)にするの契約は...
福沢諭吉 「新女大学」
...夫婦利害を共にし苦楽喜憂を共にするは勿論...
福沢諭吉 「日本男子論」
...苦楽相平均して幸いに余楽を楽しむものなれども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...仮初にも愚痴を云わず夫(そ)れからして、世間の人が私に対して推察する所を、私が又推察して見るに、ドウも世人の思う所は決して無理でない、と云うのは私が若い時から困(こまっ)たと云うことを一言(いちごん)でも云うたことがない、誠に家事多端で金の入用が多くて困るとか、今歳(ことし)は斯う云う不時な事があって困却致すとか云うような事を、仮初(かりそめ)にも口外したことがない、私の眼には世間が可笑(おか)しく見える、世間多数の人が動(やや)もすれば貧乏で困る、金が不自由だ、無力だ、不如意だ、なんかんと愚痴をこぼすのは、或(あるい)は金を貸して貰(もら)いたいと云うような意味で言うのか、但(ただ)しは洒落(しゃれ)に言うのか、飾りに言うのか、私の眼から見れば何の事だか少しも訳(わ)けが分らない、自分の身に金があろうとなかろうと敢(あえ)て他人に関係したことでない、自分一身の利害を下らなく人に語るのは独語(ひとりごと)を言うようなもので、こんな馬鹿気(ばかげ)た事はない、私の流儀にすれば金がなければ使わない、有(あっ)ても無駄に使わない、多く使うも、少なく使うも、一切(いっさい)世間の人のお世話に相成(あいな)らぬ、使いたくなければ使わぬ、使いたければ使う、嘗(かつ)て人に相談しようとも思わなければ、人に喙(くちばし)を容(い)れさせようとも思わぬ、貧富苦楽、共に独立独歩、ドンな事があっても、一寸(ちょいと)でも困(こまっ)たなんて泣言を云(い)わずに何時も悠々として居るから、凡俗世界ではその様子を見て、コリャ何でも金持(かねもち)だと測量する人もありましょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...同君はその頃私が第一次「苦楽」誌上へ松井君のお祖父さんである先々代五明楼玉輔の自作人情噺「写真の仇討」についていささか書いたので...
正岡容 「わが寄席青春録」
...ところで第一次「苦楽」の...
正岡容 「わが寄席青春録」
...そして君以外の苦楽座同人諸氏...
三好十郎 「俳優への手紙」
...そして君達の苦楽座は...
三好十郎 「俳優への手紙」
...現在の苦楽座々員諸氏は大部分...
三好十郎 「俳優への手紙」
...自分にとっては重なる苦楽の集るところに...
横光利一 「旅愁」
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