...中にはいつて苦役する方もなか/\お大抵の事ぢやない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...彼處へ入れば苦役を免かれるのであるからと云ふので...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...其のときの王樣とか何とかの苦役を離れてしまひますから奴隷が何時の間にか分らなく消えてしまつた...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...その意に反する苦役に服させられない...
日本国 「新憲法の解説」
...彼らの上に重っ苦しくおおいかぶさった「苦役」と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...何のために何のための苦役なのか...
原民喜 「鎮魂歌」
...やゝ疲れた彼を運んで来たのだった!彼は大阪の地区で精悍な仕事をして来た敗北と転向の大波が戦線にのしかゝろうとした時法廷で彼は昂然と皇帝を罵倒した危機の前に彼は屈辱を知らなかった彼は党のために彼の最も貴重な青春の期間を賭けた五年の拷問と苦役が彼のつんつるてんな赤衣からはみ出た長身をけづり立て彼の眼を故郷の鷲のように鋭くした私たちは元気に挨拶を交わしたおゝ...
槇村浩 「同志下司順吉」
...晋の釈宝唱の『比丘尼(びくに)伝』二に〈竹林寺の静称尼戒業精苦、誦経(ずきょう)四十五万言云々、常に一虎あり、称に従って去来す、もし坐禅せば左右に蹲踞す、寺内諸尼もし罪失を犯し、時に懺悔せずんば、虎すなわち大いに怒り、懺悔もし竟(おわ)ればすなわち怡悦(いえつ)す〉、同書一に明感という尼、虜賊に獲られ辱を受けず牧羊に使われ、苦役十年、一比丘に遇(お)うて五戒を授かり、昼夜観音経を念ずると斑虎(ふこ)に導かれ故郷へ還り得たと載す、智者大師の『観世音義疏(かんぜおんぎそ)』に晋の恵達、凶年に甘草(かんぞう)掘るとて餓えた羌人(きょうじん)群に捕われ、かの輩肥えた人からまず食うので達と一小児と残さる、明日は食わるるに相違ない今宵(こよい)限りの命と懸命に称名(しょうみょう)誦経すると、暁近く羌人が引き出しに来るところへ虎跳(おど)り出で、諸羌人を奔(はし)らし達と小児と免れ得た、これだから信心せにゃならぬとある...
南方熊楠 「十二支考」
...今は危難と苦役の地獄を出て...
宮崎湖処子 「空屋」
...彼は今人類の最大の苦役から解放された...
山本周五郎 「青べか日記」
...苦役が終れば許してもらえるっていうじゃありませんか」或る夜はそう云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...それでその苦役で犬共はすつかり参つてしまつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...苦役に服すよ」「そうか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この世の外のように聞いていた滄州(そうしゅう)牢城の大苦役地(だいくえきち)か」死者の肌(はだ)を思わす凍(い)てきッた大陸の線...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「きさまらは、泣き言まじりの口癖にさえ、こんな苦役も、女房子のためだと吐(ほ)ざいているではないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...苦役の汗をしぼッてるんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこで即時これをまた滄州(そうしゅう)の苦役場(くえきば)の方へ七年の刑期付きで送りつけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かつては滄州の大苦役場に送られて来たさい...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??