...三箇月も苦役(くえき)をして来たのでせう...
芥川龍之介 「貝殼」
...中にはいつて苦役する方もなか/\お大抵の事ぢやない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ムーア人の捕虜になって四年の苦役を果たした後に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...)1.沙漠の如き苦役勞作の各週に散在する日曜といふ此の掛け替へのない安息の緑地...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...其のときの王樣とか何とかの苦役を離れてしまひますから奴隷が何時の間にか分らなく消えてしまつた...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...彼に対してのみその傾向(けいこう)が極端になって行ったのである彼女が佐助を最も便利に思った理由もここにあるのであり佐助もまたそれを苦役と感ぜずむしろ喜んだのであった彼女の特別な意地悪さを甘(あま)えられているように取り...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...十一年間苦役(こきつか)われて来たんだ...
徳田秋声 「新世帯」
...其後金貸は自分が招いた或事件の爲めに苦役に服して長い間入牢して居るので酒藏へは手のつけるものも無い...
長塚節 「開業醫」
...奴隷的な苦役に泣かしたのであった...
蜷川新 「天皇」
...何のために何のための苦役なのか...
原民喜 「鎮魂歌」
...これから既に僕の苦役が始ると知っていた...
原民喜 「鎮魂歌」
...濠洲軍に捕まってツラギで苦役をしていたらしいが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...二人の苦役としてはなま優しい部類であって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...六 憲法発布と大赦(たいしゃ)それはさて置き妾(しょう)は苦役一年にして賞標(しょうひょう)四個(しこ)を与えられ...
福田英子 「妾の半生涯」
...従って命まっとうして苦役後...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...多年苦役に服さしめた土民たちをこぞつて呼び迎へ...
吉川英治 「折々の記」
...――牢城とはつまり諸州から集まる罪囚の大苦役場(くえきば)の名...
吉川英治 「新・水滸伝」
...苦役には就(つ)けんでもよい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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