...彼は毎晩、苦吟しながら詩作に励んでいる...
...昨日の歌合戦で、彼女は苦吟の名手として活躍した...
...彼は苦吟を趣味にしている...
...テレビ番組で苦吟の作り方を教えてくれた...
...あたかも稲麻(とうま)竹葦(ちくい)と包囲された中に籠城(ろうじょう)する如くに抜差(ぬきさし)ならない煩悶(はんもん)苦吟に苛(さいな)まれていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...苦吟(くぎん)を繰返した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...水月は平常と違つて熱心に苦吟して居るのに...
高濱虚子 「俳諧師」
...天稟の歌人の御苦吟の折には...
太宰治 「右大臣実朝」
...○前記天下茶屋の梅見の宴の後約一箇月半を経た三月晦日(つごもり)の夜八つ半時頃すなわち午前三時々分に「佐助は春琴の苦吟(くぎん)する声に驚き眼覚めて次の間より馳(は)せ付(つ)け...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明(せんめい)に苦吟するということが...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...その苦吟をはじめたらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の感動と苦吟が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...鳩首苦吟の末これを自殺事件として扱うことに衆議一決し...
久生十蘭 「魔都」
...両大臣と苦吟の末ようやく手順よく段取をつけたところ...
久生十蘭 「魔都」
...金五郎は数日の楽しい苦吟をした...
火野葦平 「花と龍」
...故にこの題を詠ずる者は甚だ苦吟し...
正岡子規 「俳諧大要」
...苦吟して創作による時もある...
吉川英治 「折々の記」
...孔明はややしばし眉をよせて苦吟していた...
吉川英治 「三国志」
...苦吟して書いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...苦吟(くぎん)するばかりであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その調べにも扱いにも苦吟させられる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...けれどそんな苦吟(くぎん)は...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索