...予はその理由を知らざるに苦む...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...人間は苦むだけ苦まねば死ぬ事も出來ないのかと思ふのは考へて見るのも厭だ...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...神に向って何故かくも我を苦むるかと呟いたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...火辺にありて尚炎熱に苦むなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...私は名の付け方に苦む...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...戰鬪の場(には)を離るる彼にして何の禍難に苦むや?』52 「海王ネーリュウスの子ら」...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...生物(せいぶつ)は皆苦む...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...唯だ之れに反對して政府を苦むるの外...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れは直に復讎的姿勢を取て伊藤内閣に向はむ是れ伊藤内閣の大に苦む所にして自由黨の竊かに負む所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他の方法例へば予算問題の討議に於て側面より政府を苦むるが如き挙に出でむか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...子規○独り病牀にちゞかまりて四十度以下の寒さに苦む時...
正岡子規 「蝶」
...後は命を衒(かた)らるゝ」といひかけ「あゝ/\」と苦む...
三木竹二 「いがみの権太」
...わたくしは其意の在る所を解するに苦む...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...市内の賤民が飢饉に苦むのに...
森鴎外 「大塩平八郎」
...悶え苦む人を見るような気がする...
森鴎外 「雁」
...傍からその苦むのを見てゐる人はどう思ふであらうか...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...即ち死に瀕して苦むものがあつたら...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...幾度となく我心を苦む...
森鴎外 「舞姫」
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