...(これ泰助なり)浴衣の裳(すそ)を引裂きて...
泉鏡花 「活人形」
...彼の中国服の裾(すそ)を引張(ひっぱ)っているのであった...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...裾(すそ)を蹴返(けかえ)して帰って行った...
竹久夢二 「少年・春」
...歩くたびに長い縮緬の腰巻の裾(すそ)は...
谷崎潤一郎 「秘密」
...縞(しま)セルの単衣(ひとえ)の裾(すそ)を蹇(かか)げて上がって行くと...
徳田秋声 「仮装人物」
...ますますそれが現はれて居ります...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...この頃になってますますそういう風に考えるようになった...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...山の裾(すそ)を切り開いて...
夏目漱石 「門」
...紅(あか)の裳(もすそ)を蹴返して踏みはだけた足を直してやると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踏(ふ)むに冷(つ)めたき板(いた)の間(ま)を引裾(ひきすそ)ながく縁(ゑん)がはに出(い)でゝ...
樋口一葉 「われから」
...夜は MAJESTIC-PALACE の広間に翻る孔雀服(パウアンヌ)の裳裾(もすそ)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...羽織のすそに提灯(ちょうちん)を包んだ阿賀妻は...
本庄陸男 「石狩川」
...けれどもまちがつて裾(すそ)の方へ走つたとみえて...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...プロローグ私は京極光子と申します年は十七年三カ月学問は中学を卒業しただけで病気のために寝たきりで自分一人では一メートルも動けない詩を読んだのは宮沢賢治とホーマアのオデッセィの二冊だけですその私が...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...洛外衣笠(きぬがさ)村大北山のすそで「増鏡」内野の雪ノ巻に...
吉川英治 「私本太平記」
...列のすそに至るまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...――三十歳ごろですそれが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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