...板へ敷く半纏(はんてん)の裙(すそ)を掻取(かいと)り...
泉鏡花 「婦系図」
...白帷子(しろかたびら)の裾(すそ)を空に...
泉鏡花 「怨霊借用」
...無理に離縁状を渡されし婦(ふ)はますますその夫(ふ)を慕うがごとく...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...ベッドの三方にすそをひろげているのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...こんど砂子屋書房で四六判に改版して出すそうだが...
太宰治 「「晩年」と「女生徒」」
...※嫋(じょうじょう)と裾(すそ)を引きながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...四千五百ルーブルのお金をくださいますそうですね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...炬燵の蒲団の裾(すそ)をかぶせて立とうとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...お玉の裾(すそ)へまつわりついたものがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...足を運ぶ女の裾(すそ)が硝子戸の上部の方に少し現われた...
夏目漱石 「明暗」
...布団(ふとん)の裾(すそ)を啣(くわ)えて振って見たらと思って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...末(すそ)の方へいって伴奏に三味線がはいるのを...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...その岩形圭吾氏と申しますのは本年の二月に肺炎で死亡致しておりますそうで……」「岩形氏の事は今調べているところです...
夢野久作 「暗黒公使」
...小溝のめぐる石垣の裾(すそ)を馳けだし...
吉川英治 「江戸三国志」
...機をうかがっておりますそうな」「とすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...裾野(すその)はくれる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...裾野落(すそのお)ちのひとりである早足(はやあし)の燕作(えんさく)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...思い出すそのご友人というのは」「九紋龍の史進(ししん)ていう奴です」「史進(ししん)? ……...
吉川英治 「新・水滸伝」
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