...船頭の苦みを除きたしと...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...心のくもって居る様な胸の苦みは少しも減じなかった...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...苦(くるし)みから苦みへ...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...問題の説明供せられざるに彼の苦みが悉(ことごと)く取去られしとは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「四人が四十年もかかつて苦みぬいた揚句の果がこんなことか...
薄田泣菫 「独楽園」
...悶え苦みて些の益もなし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...私の苦みはやゝ温められた...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...半ばは自ら苦み上げねばならぬといふ覚悟と智慧とを得た...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...苦み走った男振りも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは苦み走ったなかなか良い男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また苦み走ったとんだ良い男さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな煮え切らない苦みをなめさせられるより...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...三郎さんが苦み走つて來る迄の經路が示し切れない爲め...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...苦み悩みながら、長い間この世にうろついていて、とうとう牢屋に繋がれたのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...グリップスも、栗色、苦み、7095苦労、繰言、くら闇、ぐらつきなどと、語原学上に声が通っているが、己達は聞くのが厭だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...窒息するとか痙攣(けいれん)するとかいふ苦みを覚えるだらうと思ふのである...
森鴎外 「妄想」
...余は透谷の文を読んで数ば其要領を得ること能はざるに苦みしことを告白せざるを得ず...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...苦み走った三十前後の年頃で...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??