...既に苦い経験を嘗(な)めている...
芥川龍之介 「忠義」
...しばしば人の欺くところとなった苦い経験があるのとで...
有島武郎 「私の父と母」
...私はその苦い経験をまた繰返さねばならない...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...力及ばずそのまま泣き寝入りになった苦い経験を嘗(な)めたことであるから...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...しかし自由党も進歩党もすでに藩閥政治家と結んでそれぞれ苦い経験を嘗めてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...というのはほかでもない、人生を超脱するというのは、深く人生そのものを味わい、苦い経験、酸っぱい経験を積んだ上で超脱した場合には、そこに一種の尊敬すべき底光のあるその人の見地というものができる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...自身の苦い経験から割り出して抱えはすべて仕込みから仕上げることに方針を決めてしまい...
徳田秋声 「縮図」
...惜しげもなく手放してくれた苦い経験を...
中里介山 「大菩薩峠」
...長子であって本山を追われたという苦い経験が...
長谷川時雨 「九条武子」
...女優がなかったために苦い経験をしたので...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...苦い経験からフェンウィックが反論を許さないのを知っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...異性に対する苦い経験を嘗(な)めている...
森鴎外 「安井夫人」
...木地屋の山荒しにさんざん閉口した苦い経験をもっているといいながら...
柳田国男 「故郷七十年」
...これは対州の警察が嘗めさせられた苦い経験から割出した最後手段だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...以前の苦い経験があるので...
吉川英治 「親鸞」
...苦い経験を重ねているので...
吉川英治 「夏虫行燈」
...鷺太郎は苦い経験を持っていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...苦い経験をもっていますよ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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