...御年若な若殿様は...
芥川龍之介 「邪宗門」
...若殿様の御平生(ごへいぜい)は...
芥川龍之介 「邪宗門」
...若殿様はいつも晴々(はればれ)と御笑いになって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...一賤女が領主の若殿に思はれるといふ幸福な位置をも忘れ果てゝ考へてゐる...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...実はこちらでも若殿がブラブラ病...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...主家の御次男、村丸という若殿、御総領の重丸のよろず大人びて気立やさしきに似ず、まことに手にあまる腕白者にて、神崎はじめ重臣一同の苦労の種であったが、城主荒木は、優雅な御総領よりも、かえってこの乱暴者の御次男を贔屓(ひいき)してその我儘(わがまま)を笑ってお許しになるので、いよいよ増長し、ついに或(あ)る時、蝦夷(えぞ)とはどのような国か、その風景をひとめ見たい、と途方もない事を言い出し、家来たちがなだめると尚更(なおさら)、図に乗って駄々(だだ)をこね、蝦夷を見ぬうちはめしを食わぬと言ってお膳(ぜん)を蹴飛(けと)ばす仕末であった...
太宰治 「新釈諸国噺」
...若殿の遊び相手をやらされて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...共に若殿の駕籠(かご)の左右に附添ってここまで歩いて来たのだが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...また我が子の勝太郎も仔細(しさい)なく岸に上って若殿のお傍に侍(はべ)っている...
太宰治 「新釈諸国噺」
...若殿の話が可笑しいよりは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...若殿時之助がまだ丈夫で元氣だつた頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」同日「若殿様へ干鯛一折奉指上...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若殿はのっぽでお出(いで)になるからなあ」りよは顔を赤くした...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...へ……」「若殿様には早う...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...やはり若殿は若殿...
吉川英治 「江戸三国志」
...若殿ではござりませぬか...
吉川英治 「黒田如水」
...「若殿、吉良へお立寄りなされますか」「いや寄るまい...
吉川英治 「私本太平記」
...御拝借の書冊返上 若殿御直(おじき)へ...
吉川英治 「私本太平記」
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