...いっそ……ああ若様と私とは身分がちがう...
有島武郎 「星座」
...僧都 いやいや、鱗(うろこ)一枚、一草(ひとくさ)の空貝(うつせがい)とは申せ、僧都が承りました上は、活達なる若様、かような事はお気煩(きむず)かしゅうおいでなさりましょうなれども、老(おい)のしょうがに、お耳に入れねばなりませぬ...
泉鏡花 「海神別荘」
...若様と奥様の血の俤(おもかげ)でございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...若様々々と大切にされ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...もし若様のように立派なお屋敷に生れ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...若様がお母様と御一緒に見に来て下すった時...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...若様を殺してお母様に私と同じ悲しみを味わせて上げようと思ったのでした」「お前は一度も正式の結婚をしていないが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...只御学友の若様方ばかりでお出遊しました」「なる程...
田澤稲舟 「五大堂」
...乳人はよく、佛間が餘りひっそりしていることがあると、「若様、お父さまの所へいらしって、何をなすっていらっしゃいますか、そうっと覗(のぞ)いて御覧遊ばせ」と、そう云ったので、滋幹が恐る/\佛間の前へ行って、閾際(しきいぎわ)に跪(ひざまず)いて、音を立てぬように障子に手をかけて、一寸(いっすん)ばかりする/\と開けて見ると、正面に普賢菩薩(ふげんぼさつ)の絵像(えぞう)を懸(か)け、父はそれに向い合って寂然と端坐していた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...一「あら松根(まつね)様の若様」「――――」恐ろしい魅力のある声を浴(あび)せられて...
野村胡堂 「十字架観音」
...道楽に小説も書く貴族の若様といった様子の青年で...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...「若様ロッパ」今夜は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「若様はどこにいらっしゃいますか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(a)若様の良心と徳性とが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...若様のためには、お部屋もお庭も、食卓も寝台も、独りでいることも大勢と一緒にいることも、朝も晩も、すべての時間が一つであり、すべての場所が勉強部屋でありましょう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その若様の代理で御座いますがねえ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...若様が、わざわざ私どもの処へお運び下さいまして、コンナ御相談をなさるので御座います...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...若様にもお孫様にも...
吉川英治 「剣の四君子」
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