...痩(や)せぎすな若主人は...
芥川龍之介 「妖婆」
...一軒置いて隣りの小間物屋では書物類もわづか賣つてゐて、ある日私は、そこで婦人雜誌の口繪などを見てゐたが、そのうちの一枚で黄色い人魚の水彩畫が欲しくてならず、盜まうと考へて靜かに雜誌から切り離してゐたら、そこの若主人に、治(をさ)こ、治(をさ)こ、と見とがめられ、その雜誌を音高く店の疊に投げつけて家まで飛んではしつて來たことがあつたけれど、さういふやりそこなひもまた私をひどく眠らせなかつた...
太宰治 「思ひ出」
...若主人に代って応対(おうたい)する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その仲人(ちゅうにん)は山崎譲」「ナニ」「この槍と望月の若主人とを引替えてもらいたい」「黙らっしゃい」「黙れとは?」「言わせておけば方図(ほうず)もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...若主人を擁(よう)して大急ぎでこの場を出て行ってしまいましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...若主人を引きつれてあの宿屋へ行って拷問(ごうもん)にかけているのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰に頼まれて乗出したんだ」「番頭の有八ですよ――もっとも若主人の荘太郎も承知の上だと言いましたがね」「宝捜しはイヤだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「若主人の弟の勇次郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弥惣をいちばん邪魔にしていそうな若主人の藤吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若主人の藤吉と弥惣の子の弥三郎との間に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...煙草入の持主の若主人ぢやなかつたでせうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彌惣と若主人は仲が惡かつたさうですよ」「いや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若主人の半次郎を指しているよ」「ヘエ――」「半次郎の道楽は止(や)まない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若主人の總太郎が上方へ行つて留守なので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四方屋の若主人徳太郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牛込柳町(うしごめやなぎまち)天然理心流道場試衛館の若主人といったところで...
服部之総 「新撰組」
...マフォット家の若主人のネッドが来たので...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...わたくしは或は口碑が若主人を嫡子と錯(あやま)つたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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