...それは若さが持つ虚勢(きょせい)に過ぎなかった...
梅崎春生 「幻化」
...若さと健康の匂った愛くるしさなぞが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...なんだか自分までが十年まえの若さにもどったようにおもわれまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...自分の若さと体力とに自身があったので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...若さを奪われたのだと教えてくれる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...二十六七歳の若さで書いた本である...
戸坂潤 「読書法」
...まだ三十代に入つたばかりの若さだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...良人も子供も持つたことがないせゐか何處かに若さの匂ふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――可哀想にこの若さで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それにつれ添ふお紺(こん)はまだ三十八の若さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見てみると、三十歳ぐらいのひとの着付だが、十八、九の若さで、ちっともおかしくないというのは、これは、たいへんなひとなのだと思った...
久生十蘭 「野萩」
...昔は楽しかったなあ、若さも元気も、銀行口座もあり、無尽蔵だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...さきに彼女が彼の背格好や美や若さや敏捷さを見ていだいた希望に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その雰囲気は、先ず酒の点で牧水の歌に直結し、若さの点で、啄木の歌に直結していて、酔っぱらっては牧水や啄木を朗詠しながら夜の街を歩いた...
山之口貘 「酒友列伝」
...ふと濃艶(のうえん)な嬌(なま)めかしさをあらわす若さと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...僕も君もこの若さを充分意義あらしめよう...
横光利一 「旅愁」
...秋もいつか十月を過ぎ、肥馬(ひば)天に嘶(いなな)くときを、その将軍の宮は、神泉苑の御所のふかくに、若さと智と、また多血から来る鬱々(うつうつ)な忿懣(ふんまん)とをやりばなくしておいでだった...
吉川英治 「私本太平記」
...おまえの衣裳を一揃(ひとそろ)え貸してくれ」「何になさるんですか」「牛若さまにお着せするのだ...
吉川英治 「源頼朝」
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