...若い身空で親爺(おやじ)の脛(すね)を噛(かじ)り噛りロクな事もしないでブラブラ女の手を引いて歩るく...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...まだ若い身空を、この灰色の庵室に老い朽ちるに委せるなどとは、なんとしても忍びないことのように思われた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多(めった)にありはしませんよ...
田山花袋 「蒲団」
...若い身空(みそら)で...
壺井栄 「二十四の瞳」
...若い身空のお雪ちゃん...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い身空を後家入りをした番頭のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ若い身空だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところで文部省で最初先づ云はれたことは、「若い身空で、ナンだ、けしからん」といふのでありました...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...「若い身空でイヤな病気」と感ずる前に...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...自分で進んで、若い身空を、淋しい塔の上で暮らす女だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...茅が崎は引潮時に蛙鳴きいかに都の恋しかりけん七瀬さんの良人即ち唯一人のお婿さんが茅が崎の別邸で若い身空で亡くなつた時之を悼んだ作であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...二十二三の若い身空であったせいもあるが...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...若い身空でこんな病院へ這入つて...
北條民雄 「盂蘭盆」
...私もまだ若い身空でしたが...
堀辰雄 「姨捨」
...若い身空(みそら)を捨てさせ家政をさせて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...若い身空の大部分を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...若い身空(みそら)で仏門に入ったあじきなさを歎(たん)じていると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...若い身空で苦労をした...
横光利一 「花園の思想」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??