例文・使い方一覧でみる「ころり」の意味


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...果して彼はすってんころりと...   果して彼はすってんころりとの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」

...赤城家の財産はころりと我(おれ)が手へ転がり込む...   赤城家の財産はころりと我が手へ転がり込むの読み方
泉鏡花 「活人形」

...蟹(かに)を潰(つぶ)した渋柿に似てころりと飛んだ...   蟹を潰した渋柿に似てころりと飛んだの読み方
泉鏡花 「海異記」

...ころりと横になり...   ころりと横になりの読み方
岩野泡鳴 「耽溺」

...ところで関西といっても京都と大阪とでは名前がころりと変っている...   ところで関西といっても京都と大阪とでは名前がころりと変っているの読み方
上村松園 「髷」

...お露の島田首(しまだくび)はころりと前へ落ちた...   お露の島田首はころりと前へ落ちたの読み方
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」

...頭はころりと枕の傍へ落ちた...   頭はころりと枕の傍へ落ちたの読み方
田中貢太郎 「陸判」

...そして他の一つはころり往生である...   そして他の一つはころり往生であるの読み方
種田山頭火 「述懐」

...またころりと横になりながら...   またころりと横になりながらの読み方
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」

...乾いて黄粉(きなこ)の様になった土にころりところんだ...   乾いて黄粉の様になった土にころりところんだの読み方
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」

...ころり――」「試みたか」「犬に試みました...   ころり――」「試みたか」「犬に試みましたの読み方
直木三十五 「南国太平記」

...その内兄の熱がころりと除(と)れた...   その内兄の熱がころりと除れたの読み方
夏目漱石 「道草」

......   の読み方
野口雨情 「未刊童謡」

...ころりと起きあがると...   ころりと起きあがるとの読み方
林芙美子 「放浪記(初出)」

...罪(つみ)のない子(こ)は横町(よこてう)の三五郎(らう)なり、思(おも)ふさまに擲(たゝ)かれて蹴(け)られて其(その)二三日(にち)は立居(たちゐ)も苦(くる)しく、夕(ゆふ)ぐれ毎(ごと)に父親(ちゝおや)が空車(からぐるま)を五十軒(けん)の茶屋(ちやゝ)が軒(のき)まで運(はこ)ふにさへ、三公(こう)は何(ど)うかしたか、ひどく弱(よわ)つて居(い)るやうだなと見知(みし)りの臺屋(だいや)に咎(とが)められしほど成(なり)しが、父親(ちゝおや)はお辭氣(じぎ)の鐵(てつ)とて目上(めうへ)の人(ひと)に頭(つむり)をあげた事(こと)なく廓内(なか)の旦那(だんな)は言(い)はずともの事(こと)、大屋樣(おほやさま)地主樣(ぢぬしさま)いづれの御無理(ごむり)も御尤(ごもつとも)と受(う)ける質(たち)なれば、長吉(ちようきち)と喧嘩(けんくわ)してこれこれの亂暴(らんぼう)に逢(あ)ひましたと訴(うつた)へればとて、それは何(ど)うも仕方(しかた)が無(な)い大屋(おほや)さんの息子(むすこ)さんでは無(な)いか、此方(こつち)に理(り)が有(あ)らうが先方(さき)が惡(わ)るからうが喧嘩(けんくわ)の相手(あひて)に成(な)るといふ事(こと)は無(な)い、謝罪(わび)て來(こ)い謝罪(わび)て來(こ)い途方(とほう)も無(な)い奴(やつ)だと我子(わがこ)を叱(しか)りつけて、長吉(ちようきち)がもとへあやまりに遣(や)られる事(こと)必定(ひつぢやう)なれば、三五郎(らう)は口惜(くや)しさを噛(か)みつぶして七日十日と程(ほど)をふれば、痛(いた)みの塲處(ばしよ)の癒(なほ)ると共(とも)に其(その)うらめしさも何時(いつ)しか忘(わす)れて、頭(かしら)の家(いへ)の赤(あか)ん坊(ぼう)が守(も)りをして二錢(せん)が駄賃(だちん)をうれしがり、ねん/\よ、おころりよ、と背負(しよ)ひあるくさま、年(とし)はと問(と)へば生意氣(なまいき)ざかりの十六にも成(な)りながら其大躰(そのづうたい)を恥(はづ)かしげにもなく、表町(おもてまち)へものこ/\と出(で)かけるに、何時(いつ)も美登利(みどり)と正太(しようた)が嬲(なぶ)りものに成(なつ)つて、お前(まへ)は性根(しやうね)を何處(どこ)へ置(お)いて來(き)たとからかはれながらも遊(あそ)びの中間(なかま)は外(はづ)れざりき...   罪のない子は横町の三五郎なり、思ふさまに擲かれて蹴られて其二三日は立居も苦しく、夕ぐれ毎に父親が空車を五十軒の茶屋が軒まで運ふにさへ、三公は何うかしたか、ひどく弱つて居るやうだなと見知りの臺屋に咎められしほど成しが、父親はお辭氣の鐵とて目上の人に頭をあげた事なく廓内の旦那は言はずともの事、大屋樣地主樣いづれの御無理も御尤と受ける質なれば、長吉と喧嘩してこれこれの亂暴に逢ひましたと訴へればとて、それは何うも仕方が無い大屋さんの息子さんでは無いか、此方に理が有らうが先方が惡るからうが喧嘩の相手に成るといふ事は無い、謝罪て來い謝罪て來い途方も無い奴だと我子を叱りつけて、長吉がもとへあやまりに遣られる事必定なれば、三五郎は口惜しさを噛みつぶして七日十日と程をふれば、痛みの塲處の癒ると共に其うらめしさも何時しか忘れて、頭の家の赤ん坊が守りをして二錢が駄賃をうれしがり、ねん/\よ、おころりよ、と背負ひあるくさま、年はと問へば生意氣ざかりの十六にも成りながら其大躰を恥かしげにもなく、表町へものこ/\と出かけるに、何時も美登利と正太が嬲りものに成つて、お前は性根を何處へ置いて來たとからかはれながらも遊びの中間は外れざりきの読み方
樋口一葉 「たけくらべ」

...時流に耐える底力なく自棄(やけ)の生活を送っているうちにすッてんころりんと落伍してしまい...   時流に耐える底力なく自棄の生活を送っているうちにすッてんころりんと落伍してしまいの読み方
正岡容 「随筆 寄席囃子」

...灸はそのままころりと横になると女の子の足元の方へ転がった...   灸はそのままころりと横になると女の子の足元の方へ転がったの読み方
横光利一 「赤い着物」

...ころりと違った性格のものである...   ころりと違った性格のものであるの読み方
吉川英治 「随筆 新平家」

「ころり」の書き方・書き順

いろんなフォントで「ころり」


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