...家中(かちゅう)の若い者どものはげみにもなります...
太宰治 「新釈諸国噺」
...若い者が四五人でやけに太鼓をたゝいてゐる...
田畑修一郎 「盆踊り」
...一走りだ」「遠くはない」和田が「先生っ、若い者が、牧氏のあとを追いよりますが」玄白斎は、眼を開いて「そうらしい」と、静かにいった...
直木三十五 「南国太平記」
...この若い者が見つくろったあたりが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうちに、このごろは世の中が物騒で、この界隈(かいわい)も穏かでないから、今この社務所でも、若い者だの、剣術の出来る人だのを十余人も頼んであって、警護を怠らないということもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...前後の四挺の駕籠は、このとき漸(ようや)く下ろされて、八人の若い者が、「何をしやがる」息杖を振りかぶって、八方から花嫁の駕籠を追い駆けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何と申しても若い者の事で――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い者は吃驚するぢやないか」彦兵衞は精一杯の眼顏を働かせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い者が十五六人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君のような若い者は」四十男は頬髭を撫ぜながら言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...『俗聖(ぞくひじり)』などと若い者たちが名をつけているが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...力で負けると次には卑劣な報復をしたがるものですからな」「――けれども若い者のようすがだいぶ変ってきましたし...
山本周五郎 「いさましい話」
...「やってちょうだい」と若い者たちに云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「若い者の骨にはちげえねえが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...私の処に居ります若い者が読んでおりました活動の話に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...片手に小桶(こおけ)を提げた蒲焼屋(かばやきや)の若い者が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...介三郎は噛んでふくめるように、「たとえばだよ、おまえの宗旨(しゅうし)は法華(ほっけ)だそうだが、おまえが艱難(かんなん)に克(か)とうとするときは、日蓮(にちれん)のつよい意志を思い出して、自分の意志を励まそうとするだろう」「……ええ、日蓮さまも、ずいぶんご苦労なさいましたからね」「秀吉(ひでよし)は、もう白骨のひとだが、逆境の若い者が、秀吉の幼少や少年のときを胸に呼び起せば、逆境何ものだという気をふるい出されよう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...若い者が好きだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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