...苟も靈の糧となつて之を肥すことならば姦淫でも裏切りでも何でもやつつけてやらうと思つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...苟も議員の品位が金が少ないから保つに足りないといわれて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...苟(いやしく)も智慧(ちゑ)ある...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...他方は苟(いやし)くも人に許さず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...天苟(いやしく)も吾が区々の悃誠(こんせい)を諒し給わば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...凡そ苟くも本運動を抑圧するかのような誤解を民衆に起こさせてはならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...苟くも人類を教育しようと欲する処の大学やそこの学生は...
戸坂潤 「社会時評」
...苟も其の懷抱する理想にして實現するを得るの成算あるに於ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...君にして苟も政黨を組織せむとせば則ち君自ら之れを爲して可なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...苟も政治家であつてみれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...正直なる余は苟且(こうしょ)にも豪傑など云う...
夏目漱石 「自転車日記」
...こと苟(いやし)くも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こと苟(いやし)くも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苟も日記にして其日記たるの性質を失ひて追記の性質を帶ぶるに至らば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...苟も全國の安寧を欲して前途の大計に注目する者は...
福沢諭吉 「帝室論」
...苟も黨派政治とあれば幾歳月の間には落路の政黨たる可きやも圖る可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...苟も萬葉を研究せんとする人にして一概に五七をのみ歌の調と思ひ三言四言六言等の趣味も變化も知らず...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...「苟も知るといふが如きことがあるならば...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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