...勿レ苟二安狃聞一可也...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...苟くもちやんと知つてゐる以上...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...好きなのをお貰ひなさいと云つてるぢやアありませんか?」「何んだ! それで濟むと思ふか? 苟くもおれが貴樣達を補助してゐる以上は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...雪影は苟(いやしく)も一社の長である...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...苟(かりそめ)にも書肆たるものが他事(ひとで)に渡すというは怪(け)しからん話で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...苟くも精神界の趣味を解し...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...苟(いやしく)も智慧(ちゑ)ある...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...苟も慎重なる態度を以て...
高木敏雄 「比較神話学」
...苟も石器時代遺跡(せききじだいゐせき)の何たるを知る者は决して同意(どうい)せざる所ならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...苟くもその事物の歴史的変革に関係し得る時...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...で一方苟くも無産政党の分裂を招くような態度は避けねばならぬと見られている...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...苟くも人類を教育しようと欲する処の大学やそこの学生は...
戸坂潤 「社会時評」
...苟も一たび侯の指導行はれざる場合と爲れば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...苟(いやし)くも彼の郷土に存在する自然なら...
「『土』に就て」
...苟(いやしく)も人に交(まじわっ)て貪(むさぼ)ることはしないと説を立てゝ居る者が...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...苟も課長たる者に向ってあんな差図がましい事を……」「イヤあれは指図じゃアない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...然(しか)し苟(いや)しくもスキーヤーたるものは...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...苟安(こうあん)は間もなく姿をかえて...
吉川英治 「三国志」
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