...苟(いやしく)も支那たる以上...
芥川龍之介 「上海游記」
...苟(いやし)くも批評学に志した諸君の忘れてはならぬ法則であります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...苟(いやしく)も支那を旅行するのに愉快ならんことを期する士人は土匪(どひ)に遇う危険は犯すにしても...
芥川龍之介 「長江游記」
...大人も小児も賢者も智者も苟も病気ならざる限り如何なる人と雖も...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...苟(いやしく)も表面だけはまだ亭主たる者を――そしておだやかに離婚しようと云つても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...死の淵(ふち)に瀕(ひん)してすらも決して苟且(かりそめ)にしなかった製作的良心の盛んであったを知るべきである...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...極く普通の人間ですら苟も常識...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...苟も慎重なる態度を以て...
高木敏雄 「比較神話学」
...苟くも人間に進歩あらん限り...
高木敏雄 「比較神話学」
...苟も小説家と言ふ以上...
田山録弥 「小説新論」
...苟も適当なる相続者を発見するに於ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さりながら閣下にしても苟も此般の情実に拘束して自ら断ずる能はざれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我邦に於て苟くも著述の流別を理會して...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...この六疊は苟(いやし)くも佐多田無道軒の城廓(じやうくわく)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吾妻鏡が鎌倉時代史の貴重なる史料なることは苟も史學に志ある者の知悉する所たり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...ただ一身の苟安(こうあん)を冀(こいねが)うに汲々(きゅうきゅう)たる有様を見ては...
福田英子 「妾の半生涯」
...苟(いやし)くも外国文を翻訳しようとするからには...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...どうかここは胸を撫でて苟安の死はゆるしてやっていただきたいと思いますが」孔明は沈黙したまま...
吉川英治 「三国志」
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