...わしは心の落ちつかない苛々した娘たちを見たこともあるが...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...信吾は苛々(いら/\)して不快な感情に支配されてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...』渠は心が頻りに苛々(いらいら)してるけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...』渠は心が頻りに苛々(いら/\)してるけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...ウララは苛々(いらいら)した様子で彼の腕に手をかけ...
海野十三 「人造人間事件」
...違うよ」と私は説明しきれないもどかしさに苛々したが...
田中英光 「箱根の山」
...ひどく苛々(いらいら)する様子である...
谷崎潤一郎 「鍵」
...急勝(せっかち)な井谷を待たすことになっては此方も苛々(いらいら)させられるのが叶(かな)わないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どこか苛々(いらいら)した目つきになりながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...庸三は近所を憚(はばか)るように二三度叩(たた)いてみたが返辞がないので少し苛々(いらいら)して来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...私はしだいに苛々してきたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...自分の都合のいゝ事ばかり考へてる……」ゆき子は苛々(いらいら)してゐた...
林芙美子 「浮雲」
...いつも苛々(いらいら)していて...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...樽野は折角快く無心になつてゐたのを醒されたかのやうに苛々しく自分こそ馬鹿な呟きを続けた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...一刻も猶予して濁られない程に苛々して...
牧野信一 「毒気」
...「何をしているんだ! まだ為吉は来ないのか!」伊東は苛々(いらいら)しながら裏の小窓を開けて...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...苛々(いらいら)したような心持になっていた末造も...
森鴎外 「雁」
...金之助は苛々(いらいら)とおちつかず...
山本周五郎 「落ち梅記」
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