...顏一體を波立つ程苛々(いら/\)させ乍ら...
石川啄木 「病院の窓」
...若気の一図(いちず)に苛々(いらいら)して...
泉鏡花 「歌行燈」
...汎米連邦(はんべいれんぽう)――いよいよ第三次世界大戦か?「お化け地球事件」をつたえた怪放送の謎!私は、只ひとり苛々し、呻吟(しんぎん)した...
海野十三 「地球要塞」
...(傍で)遊んでいる子供達の声を平気で聞いていられないほど苛々していたからである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...師匠を苛々(いらいら)させ...
徳田秋声 「縮図」
...私の神経はたえず苛々してゐた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...その腹立ちが苛々と色濃く迫つて來た...
林芙美子 「雨」
...膝小僧を苛々(いらいら)と貧乏ゆすりしながら...
林芙美子 「浮雲」
...みな苛々しながらこの日を待っていたので...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私は苛々して眼帯を幾度もむしり取つた...
北條民雄 「外に出た友」
...打算的な愛嬌を示されて苛々することを思ふと...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...檻の中の動物のやうに苛々と歩き廻つた...
牧野信一 「鱗雲」
...実際私達にしろこの坂に達した時分になると余程(よほど)自分ではしっかりしているつもりでも神経が苛々(いらいら)として来て...
牧野信一 「ゼーロン」
...」不死身のやうなおやぢのわからずに苛々(いら/\)して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」息子は苛々した調子で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ひどく苛々した様子をして...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...菊千代はまた気持が苛々(いらいら)し...
山本周五郎 「菊千代抄」
...第二は苛々(いらいら)した...
山本周五郎 「はたし状」
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