...気が少し苛々(いらいら)して来て...
石川啄木 「菊池君」
...少し苛々(いら/\)した調子で言つた...
石川啄木 「鳥影」
...」と苛々した音調で...
泉鏡花 「婦系図」
...尾形警部は勝見の引致が大変手間どれるのに苛々していました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...私だつてたゞ苛々(いら/\)した心持ばかりで生きてゐた譯でもない...
鈴木三重吉 「金魚」
...そして今ではもう苛々(いらいら)した気持で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...三日も経(た)つともうスッカリ苛々(いらいら)していた――...
徳永直 「冬枯れ」
...膝小僧を苛々(いらいら)と貧乏ゆすりしながら...
林芙美子 「浮雲」
...いつも苛々した気分で妻にあたり散らすのであつたが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...光子は苛々(いらいら)しだす...
原民喜 「壊滅の序曲」
...何時にも笑ひのために動いたことのない苦気な表情とをおもつて苛々と首を振りながら夜になると...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...肉汁(スープ)にはそれが無(な)くつても可(い)いわ――屹度(きつと)何時(いつ)でも胡椒(こせう)が人(ひと)の氣(き)を苛々(いら/\)させるに違(ちが)ひない』と云(い)ひ足(た)して一(ひと)つの新規則(しんきそく)を發見(はつけん)したことを非常(ひじよう)に喜(よろこ)びました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...」不死身のやうなおやぢのわからずに苛々(いら/\)して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...次第に気が苛々して来て...
森鴎外 「雁」
...ひどく苛々した様子をして...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...苛々(いらいら)したような起居振舞(たちいふるまい)をする...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...やがて苛々(いらいら)しはじめ...
山本周五郎 「半之助祝言」
...苛々した顔になり...
山本周五郎 「めおと蝶」
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