...苛々(いらいら)する心もちを抑(おさ)えていた...
芥川龍之介 「冬」
...気が少し苛々(いらいら)して来て...
石川啄木 「菊池君」
...苛々(いら/\)した心地で人なだれに交つて歩いた事...
石川啄木 「鳥影」
...』渠は心が頻りに苛々(いら/\)してるけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...そろそろ苛々しい気持になって...
犬田卯 「米」
...苛々するのであつたが...
徳田秋声 「風呂桶」
...苛々と怒鳴つてゐる...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...不快な苛々した嘔吐しさうな嫌悪が...
北條民雄 「道化芝居」
...この頃は?」「不相變神經ばかり苛々してね...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...実際私達にしろこの坂に達した時分になると余程(よほど)自分ではしっかりしているつもりでも神経が苛々(いらいら)として来て...
牧野信一 「ゼーロン」
...ぼつぼつ創作の仕事にとりかゝらうとして苛々しはじめてゐたが...
牧野信一 「痴日」
...何と云つたかな……チエツ!」私は苛々して...
牧野信一 「月あかり」
...僕は苛々として彼方へ出向いたのであつた...
牧野信一 「風媒結婚」
...此の少年の邪氣の無い態度は自分をして餘り苛々させなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ひどく苛々した様子をして...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...あに嫁の苦労のない笑いごえなどを聞くと苛々した...
山本周五郎 「おばな沢」
...苛々(いらいら)した声で「帰る――」と云うと...
山本周五郎 「菊千代抄」
...妙にルパンの心持を苛々させた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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