...』と信吾は苛々(いら/\)しく言つた...
石川啄木 「鳥影」
...すこし苛々(いらいら)した面持(おももち)になって来て...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...苛々(いらいら)する気分を落ち着けるように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...苛々するのであつたが...
徳田秋声 「風呂桶」
...泡鳴氏も苛々(いらいら)して酒ばかり飲んだ...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...君はそんな苛々(いらいら)した気になるンだ...
林芙美子 「浮雲」
...苛々と怒鳴つてゐる...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...苛々した気持であつた...
北條民雄 「道化芝居」
...切つ端詰つた思ひで苛々するのに比べると...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...檻の中の動物のやうに苛々と歩き廻つた...
牧野信一 「鱗雲」
...自分の考へてゐることがわけもなく苛々して...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...「何をしているんだ! まだ為吉は来ないのか!」伊東は苛々(いらいら)しながら裏の小窓を開けて...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...」と少し苛々(いらいら)したやうな調子で...
三島霜川 「虚弱」
...此の少年の邪氣の無い態度は自分をして餘り苛々させなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私だちは苛々した...
室生犀星 「童子」
...なにをそんなに苛々(いらいら)しているのよ...
山本周五郎 「桑の木物語」
...やがて苛々(いらいら)しはじめ...
山本周五郎 「半之助祝言」
...苛々した顔になり...
山本周五郎 「めおと蝶」
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