...反ってお鳥には一層苛立たしさを与えるらしかった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...僕はだんだん苛立(いらだ)たしさを感じ...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...兎(と)に角(かく)こんな苛責(かしゃく)の光景(ありさま)を見(み)るにつけても...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...『何です!』と少し苛々した語調(てうし)...
石川啄木 「鳥影」
...少しの間も靜かにしてゐられないやうに氣が苛々(いら/\)してゐた...
石川啄木 「不穩」
...否な之を軽侮し之を棄却する程の無神的(ゴツトロース)の苛刻(かこく)は胆大にして且つ冷淡の偽人物に非(あら)ざれば之を作(な)すこと能(あた)はざる為なり...
石橋忍月 「舞姫」
...どんな苛烈な言葉で形容したとて苛烈すぎはしない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私を苛立たせて苛立たせて気も狂わんばかりに苛立たせておきながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...腹立たしさを怺(こら)えながら苛々(いらいら)していたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」お増は苛(いじ)めて見たいような気がしたが...
徳田秋声 「爛」
...苛酷なるローマの立法官...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分を知られぬ苛立たしさに...
直木三十五 「南国太平記」
...不思議なもんだな」「あなたがあんまり苛(いじ)めるからですよ...
夏目漱石 「明暗」
...あの苛辣冷静な性格に似ずヴァイオリンをよくし時には助手のワトソン博士に一曲を奏でて聴かす余裕があり...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...良心の苛責(かしゃく)のために気ちがいじみた有様になって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...苛々しながら机に向つてゐたことを思ふと何だか可笑しくなつた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...拷問はしばしばあまりにも苛酷で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...苛烈(かれつ)な風(ふう)は少しもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索