...勿論私自身もその苗の一つなのですもの...
伊藤野枝 「九州より」
...普通名称教育とは、苗字、村名、州名等、普通名称の人を教育するの力あるをいう...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「早苗、どうだい、気分は」そう言いながら、彼は隅のベッドの方へ廻って来そうにするので、早苗になりすました夫人は、毛布を顎までかぶって、顔を電燈の蔭にそむけて、うしろ向きのまま、さも不機嫌らしく答えた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...かわいそうな早苗さんは...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...聞いたこともないわね」早苗さんは...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...苺(いちご)の苗を買ってやった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...實生から出來たゑごの苗木も百本ほどになつた...
竹久夢二 「砂がき」
...あの屑の苗から咲いた花なのである...
太宰治 「清貧譚」
...小ツルや早苗は健康そのものにみえた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...短冊形(たんざくがた)の苗代(なわしろ)には最早嫩緑(どんりょく)の針(はり)がぽつ/\芽ぐんで居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その上苗字帶刀を許されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その他のもろもろの惡しき苗は...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...苗売りが来る、金魚やがくる、風鈴やが来る...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...「海棠の苗」とは盆栽にする様な小さい木の意味であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夕日を背に浴びた早苗と巡査の姿が遂に見えなくなるまで見送っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...そしてそれを我が株の周囲四方へ飛ばすのは広い地面へ新しい苗を生(は)やささんがためである...
牧野富太郎 「植物記」
...島津家の旧臣の苗字は...
柳田国男 「家の話」
...神領の民の中にだけでもこころの苗(なえ)を植えておけば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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