...苔 起きないこと?石 うんもう少し...
芥川龍之介 「新緑の庭」
...屋根は苔(こけ)でおおわれていて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...綱に苔(こけ)がついてぬらぬらしているが...
海野十三 「恐竜島」
...そのなかには江戸の浅草海苔もあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...友人のところから叡山苔をもらつて来て貼りつけたりした...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...まわりには苔(こけ)がはえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...残りは青い苔(こけ)におおわれていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...束(たば)になつて倒(たふ)れた卒塔婆(そとば)と共に青苔(あをごけ)の斑点(しみ)に蔽(おほ)はれた墓石(はかいし)は...
永井荷風 「すみだ川」
...苔むすやゆつ岩村に...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...苔はまことに、ひんやりいたし、いはうやうなき、今日の麗日...
中原中也 「在りし日の歌」
...そのうへ石は苔(こけ)で滑るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう手のとどくところには苔がなくなっていたのだ...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...玉石といっても、数十年かまたは数百年か、そこにじっとして坐っていたものだから、草だの灌木だのが、その上に生い茂り、苔むしていた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...配石はみな青い苔につつまれてその苔の匂がした...
室生犀星 「故郷を辞す」
...南西では終日その猗々たるかげを苔の上に撮らねばならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ささき・ふさ女史の苔碑に会う...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...私が見え分かぬ苔の下の文字をどうかして読もうと雨中に屈(かが)んでいると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...まるで一面に苔蒸したように青みどろに覆われ...
蘭郁二郎 「植物人間」
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