...苅りし小草に倒れ伏し...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...近在散歩、お伴はS、秋の雑草を貰つて帰る、苅萱、コスモス、河原蓼、等々、やつぱり苅萱がいちばん好きだ...
種田山頭火 「其中日記」
...苅萱を活ける、何の奇もないところが好きだ...
種田山頭火 「其中日記」
...上等室の苅谷さんからこれを貴方へ...
寺田寅彦 「東上記」
...苅り残りの麦も苅らねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「稼収(かおさまって)平野濶(へいやひろし)」晩稲も苅られて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...草を苅るには、朝露の晞(かわ)かぬ間(ま)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其れを爺さんが苅ってやると云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今朝苅った芝が、最早枯れて白く乾(かわ)いて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...麦を苅ったあとにこの牧草がのびて来る...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...それをその年と次ぎの年とにわたってたびたび苅って...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...三つの巨大な御影石の板から出来ている表面を苅りとってから...
西尾正 「墓場」
...三角洲に生えた丈の長い草を苅りに...
葉山嘉樹 「氷雨」
...彼女たちは草を苅つてゐるのであつた...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...『万葉集』には「玉藻(たまも)苅(か)るあま少女(おとめ)ども」という歌がある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...しかしどうしたって蒔(ま)いた種は苅(か)らなければなるまい...
山本周五郎 「はたし状」
...(十三)猩々(十四)小鍛冶(十五)岩船半能(十六)烏帽子折子方(十七)田村(十八)殺生石直面(十九)羽衣ワキ(二十)是界(二十一)蘆苅(二十二)箙(えびら)(二十三)湯谷(ゆや)ツレ(二十四)景清ツレ――但これは稽古だけで能は中止(二十五)船弁慶ツレ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その豊富な角苅(かくがり)の銀髪とブラシのように生やしたゴリラ式の狭い前額(まえびたい)と太い房々とした長生眉(ながいきまゆ)と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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