...芽ばえに等しい勢力ではどうする事も出来ない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...芽ばえて来たものぢやないですかね...
太宰治 「お伽草紙」
...粋が芽ばえたのではないかという気がするのである...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...そうしてさらに次にきたるべき時代への希望と憧憬(どうけい)といったようなものが封建期の子供らの頭の中に勢いよく芽ばえ始めたのであった...
寺田寅彦 「野球時代」
...小さな芽ばえでもたんねんに抜いてそこらに捨ててある...
寺田寅彦 「路傍の草」
...いかなる草の芽ばえともわからぬものが二...
永井荷風 「枇杷の花」
...わたくしはその芽ばえを移し植えた...
永井荷風 「枇杷の花」
...冬(ふゆ)の草(くさ)風はなぎたり庭にでて落葉かきつゝふと見れば冬木のもとや石の下名もなき草の芽ばえのみ冬日に青くかゞやきぬ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...芽ばえでないということはございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...芽ばえてきたが最後...
平林初之輔 「二人の盲人」
...映画「芽ばえ」大当り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのなかで或像(すがた)の芽ばえてゐる窓...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...明治十年代から微かな自覚となつて芽ばえ始めた...
水野葉舟 「言文一致」
...恋しい心の芽ばえていることなどは気恥ずかしくて言い出せなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...珍しく承った芽ばえの二葉を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...文芸の芽ばえは常に紅色を帯び...
柳田國男 「夢と文芸」
...あの暗黒期やら暗黒の下から芽ばえてゐるもの...
吉川英治 「折々の記」
...庶民の中に芽ばえ...
吉川英治 「折々の記」
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