...麦も青く芽ぐむに相違ない...
伊藤野枝 「転機」
...現代劇「銀座に芽ぐむ」が字幕ぬきでいきなり映りだした...
海野十三 「獏鸚」
...その表紙には「銀座に芽ぐむ」と大書せられてあった...
海野十三 「獏鸚」
...鶯(うぐいす)や洞然(どうぜん)として昼霞(ひるがすみ)大正十五年二(三?)月芽ぐむなる大樹の幹に耳を寄せ大正十五年三月十六日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...あつい湯にはいる・水のうまさは芽ぐむものにもあたへて・食べるだけ食べてひとりの箸をおく花ざかり豆腐屋で豆腐がおいしい・どこかで頭のなかで鴉がなく(夢幻)此宿はよい...
種田山頭火 「行乞記」
...・芽ぶかうとする柿の老木のいかめしく・芽ぐむ梨の...
種田山頭火 「其中日記」
...何しろ天地万物が芽ぐむ春のことだ...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...地面は物の芽ぐむのを許さない冷え切った土...
豊島与志雄 「二つの途」
...荒廃の中に蔵されてる芽ぐむ力といったようなものに...
豊島与志雄 「二つの途」
...庭前に芽ぐむ芝生(しばふ)の緑と共に...
夏目漱石 「虞美人草」
...大きな光明への予感が芽ぐむのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...頭の中にはもう一片の空想も芽ぐむ余地がなかった...
平林初之輔 「犠牲者」
...春さきのあったかさに老いた心の中に一寸若い心が芽ぐむと思えば...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...世間で別々に立っている時には競争心というようなものも双方の心に芽ぐむのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...緑に芽ぐむ木を見れば...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...1470芽ぐむ蔓草(つるくさ)あり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...芽ぐむ胸一夜の九時ごろであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...いつか春が芽ぐむではございませぬか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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