...たぬきは、へえ、芹川がねえ、と言って、にやりと笑った...
太宰治 「正義と微笑」
...「芹川には、実際かなわんなあ...
太宰治 「正義と微笑」
...「芹川(せりかわ)は居(お)らんか!」と大きい声で叫んで...
太宰治 「正義と微笑」
...「これが、その、芹川進だ...
太宰治 「正義と微笑」
...「芹川さんは、いつも、憂鬱(ゆううつ)そうですね...
太宰治 「正義と微笑」
...芹川さんに優しく叮嚀(ていねい)につき合っているつもりでいたのですが...
太宰治 「誰も知らぬ」
...芹川さんもまた、ずいぶん素直に、私の言うこと全部を支持して下さるので、勢い主人と家来みたいな形になってしまうのでした...
太宰治 「誰も知らぬ」
...芹川さんのお家は...
太宰治 「誰も知らぬ」
...私とお友達だった芹川さんは...
太宰治 「誰も知らぬ」
...芹川さんのちょいちょい持って来て下さる小説本を...
太宰治 「誰も知らぬ」
...私は鴎外(おうがい)の歴史小説が好きでしたけれど、芹川さんは、私を古くさいと言って笑って、鴎外よりは有島武郎のほうが、ずっと深刻だと私に教えて、そのおかたの本を、二三冊持って来て下さいましたけれど、私が読んでも、ちっともわかりませんでした...
太宰治 「誰も知らぬ」
...芹川さんは、おいでになる度毎に何か新刊の雑誌やら、小説集やらを持って来られて、いろいろと私に小説の筋書や、また作家たちの噂話を聞かせて下さるのですが、どうも余り熱中しているので、可笑(おか)しいと思って居りましたところが、或る日とうとう芹川さんは、その熱中の原因らしいものを私に発見されてしまいました...
太宰治 「誰も知らぬ」
...女の友達というものは、ちょっとでも親しくなると、すぐにアルバムを見せ合うものでございますが、いつか、芹川さんは大きな写真帖を持って来て、私に見せて下さいましたけれど、私は芹川さんの、うるさいほど叮嚀な説明を、いい加減に合槌打って拝聴しながら一枚一枚見ていって、そのうちに、とても綺麗な学生さんが、薔薇(ばら)の花園の背景の前に、本を持って立っている写真がありましたので、私はおや綺麗なおかたねえ、と思わず言ってしまって、なぜだか顔が熱くなりました...
太宰治 「誰も知らぬ」
...すると芹川さんは...
太宰治 「誰も知らぬ」
...芹川さんは急に嬉しそうに...
太宰治 「誰も知らぬ」
...芹川さんが、何か問題を起したのにちがいない、きっとそうだ、ときめてしまって、応接間に行こうとすると、女中は、いいえお勝手のほうでございます、と低い声で言って、いかにも一大事で緊張している者のように、少し腰を落して小走りにすッすッと先に立って急ぎます...
太宰治 「誰も知らぬ」
...おれが野芹川(のぜりがわ)の土手の話をして...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...小説の芹川(せりかわ)の大将が女一の宮を恋して秋の日の夕方に思い侘(わ)びて家から出て行くところを描(か)いた絵はよく自身の心持ちが写されているように思われる薫であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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