...七宝(しっぽう)に花菱(はなびし)の紋が抉(えぐ)ってある...
芥川龍之介 「老年」
...再び芝居町の名物高麗(こうらい)せんべいの店先(みせさき)(第七図)に花菱(はなびし)の看板人目を引き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...花菱(はなびし)に願いましょう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...法諡(ほうし)を花菱院照誉東成信士(かりょういんしょうよとうせいしんし)という...
森鴎外 「渋江抽斎」
...二世勝三郎の花菱院(かりょういん)が三年忌には...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「片方は裏梅の彫りで片方は花菱(はなびし)だった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...新吉原の花菱丁字という妓楼で乱酔し...
山本周五郎 「風流太平記」
...みな川町に「花菱(はなびし)」という奈良茶の店がある...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...花菱は武家屋敷に近いので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...柳沢の四つ花菱(はなびし)と裏梅の紋をちらした...
山本周五郎 「山彦乙女」
...緋の羽二重に花菱の定紋(ぢやうもん)を抜いた一対の産衣(うぶぎ)が萎(な)へばんでは居(を)るが目立つて艶(なまめ)かしい...
與謝野寛 「執達吏」
...花菱(はなびし)の紋旗も...
吉川英治 「上杉謙信」
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