...よくよく咀嚼して見ると...
石川三四郎 「浪」
...そして少数のある物は咀嚼し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...よく咀嚼(そしゃく)させる方がよい...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...うまいものも歯で嚼(か)んで食うようじゃ...
徳田秋声 「黴」
...新漬の沢庵に辛い舌鼓を打ちやきいもの甘いけぶりに頬をやく方々は練馬大根や川越藷と同じく武蔵野の土の産物なる『みゝずのたはこと』の一本を身近に具えて時々其一二葉を咀嚼し恒に真に新な生活の趣味を噛み出して下さい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夫を哲学的常識にまで咀嚼して一般読者に心ゆくまで呑み込ませて呉れるものは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その話をよく咀嚼しようとつとめてるようだった...
豊島与志雄 「自由人」
...一は能(よ)く他国の文化を咀嚼(そしゃく)玩味(がんみ)して自己薬籠中の物となしたるに反して...
永井荷風 「向嶋」
...頭のなかで何遍(なんべん)も咀嚼(そしゃく)しているうちに...
夏目漱石 「こころ」
...メーソン氏のいう西洋の功利的文化を咀嚼(そしゃく)し得る東洋人は同胞のみなのだ...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...結局東西の文化を悉く咀嚼し世界的完全なる発達を遂げる者は大和民族ならんか...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...かの女は僕に退屈させまいとして話をするためにしか咀嚼するのを止めない...
堀辰雄 「眠れる人」
...かく噛み噛みたるためにや咀嚼に最(もっとも)必要なる第一の臼歯(きゅうし)左右共にやうやうに傷(そこな)はれてこの頃は痛み強く少しにても上下の歯をあはす事出来難くなりぬ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...『雅』に咀嚼するものは九竅(きょう)にして胎生するに独り兎は雌雄とも八竅にして吐生すと見え...
南方熊楠 「十二支考」
......
南方熊楠 「十二支考」
...そして彼の食事の咀嚼の音でも聞えるかと思つて私は耳を傾けた...
三好達治 「測量船拾遺」
...咀嚼(そしゃく)に使う上下の顎(あご)に歯なんぞは...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...米嚼(こめか)みのくたびれるようなものが多かったが...
柳田国男 「年中行事覚書」
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