...儒学(じゅがく)最盛期(さいせいき)の荻生徂徠(おぎゅうそらい)が濫(みだ)りに外来の思想を生嚼(なまかじ)りして...
有島武郎 「星座」
...すでに彼の話を咀嚼したのみならず...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
......
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...この人は持ち前の細かい味覚で嚼みわけたいろんな肴の味を...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...夫れ日本は、其地勢已に亞細亞大陸を離れて、太平洋心に近きが如く、其文明も蒙古人種の文明にあらず、東西南北の精英を集め、咀嚼、鍛練して、別に一個の文明を有す...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...機械的に嚼んで呑み込んだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...歯の咀嚼(そしゃく)能力は退化し...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...新漬の沢庵に辛い舌鼓を打ちやきいもの甘いけぶりに頬をやく方々は練馬大根や川越藷と同じく武蔵野の土の産物なる『みゝずのたはこと』の一本を身近に具えて時々其一二葉を咀嚼し恒に真に新な生活の趣味を噛み出して下さい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一は能(よ)く他国の文化を咀嚼(そしゃく)玩味(がんみ)して自己薬籠中の物となしたるに反して...
永井荷風 「向嶋」
...挽割麥(ひきわりむぎ)の勝(か)つた粗剛(こは)い飯(めし)は齒齦(はぐき)が到底(たうてい)それを咀嚼(そしやく)し能(あた)はぬのでこそつぱい儘(まゝ)に嚥(の)み下(くだ)した...
長塚節 「土」
...吾々はロシヤの文学を咀嚼して自分のものにして行かなければならぬ...
中野秀人 「第四階級の文学」
...むしろ自分から進んで彼の姿を咀嚼(そしゃく)しながらうろついていたのです...
夏目漱石 「こころ」
...結局東西の文化を悉く咀嚼し世界的完全なる発達を遂げる者は大和民族ならんか...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...これを齟嚼(そしゃく)するのに反芻(はんすう)作用をもってしたので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...支那では明朝の宮中元日に驢の頭肉を食うを嚼鬼(しゃっき)と呼んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...充分日本で咀嚼(そしゃく)されたものを尊ばねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ようやく漢人に咀嚼(そしゃく)せられ始めたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...問題が単に輸入と咀嚼とのみにかかわっていないということである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??