...儒学(じゅがく)最盛期(さいせいき)の荻生徂徠(おぎゅうそらい)が濫(みだ)りに外来の思想を生嚼(なまかじ)りして...
有島武郎 「星座」
...斯くの如きは以て國民の理解の程度未だ本件の眞意義を咀嚼する能はざる一證左とすべし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...嚼足(あしをかみ)...
泉鏡花 「一景話題」
...すでに彼の話を咀嚼したのみならず...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...そして少数のある物は咀嚼し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...嚼み煙草が二切れ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...食道直下には「咀嚼胃(カウマーゲン)」と名づける袋があってその内側にキチン質でできた歯のようなものが数列縦に並んでいる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...彼らはオースチンの講ずる卓越せる学理を到底咀嚼(そしゃく)了解することが出来なかったために...
穂積陳重 「法窓夜話」
...消化力ばかりでなく老人と子供は咀嚼(そしゃく)嚥下(えんか)の働きまで弱いのです...
村井弦斎 「食道楽」
...我邦の人は折々君のように何でも硬い物の方が嚼(か)みしめて味があるというけれどもそれは野蛮風の食方(たべかた)で...
村井弦斎 「食道楽」
...ようやく蔗(しょ)を嚼(か)む境に入(い)りぬ...
森鴎外 「舞姫」
...よく咀嚼(そしゃく)して独自の風に凡てを変えた...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...充分日本で咀嚼(そしゃく)されたものを尊ばねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...米嚼(こめか)みのくたびれるようなものが多かったが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...よく咀嚼(そしゃく)しない我武者の吏(り)とのあいだに...
吉川英治 「源頼朝」
...ただその咀嚼(そしゃく)の程度がガンダーラ芸術よりもはるかに強かったために著しく独自な芸術となり得たのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ようやく漢人に咀嚼(そしゃく)せられ始めたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...また日本人は楽天的であるゆえに厭世観を根柢とする仏教を咀嚼し得るはずはなかったという主張も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??