...皮を剥いだ大きな大根の輪切りをむし/\と嚼つてゐる...
有島武郎 「秋」
...心力の咀嚼を要せざるもののみを受入れんとする...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
......
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...これを咀嚼しつつ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その虫が板をカリカリ嚼(かじ)って出ようとしているのは数週間前から聞かれていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...歯の役目は食物を咀嚼(そしゃく)し...
寺田寅彦 「自由画稿」
...飽(あ)くまでこの待対(たいたい)世界の精華を嚼(か)んで...
夏目漱石 「草枕」
...メーソン氏のいう西洋の功利的文化を咀嚼(そしゃく)し得る東洋人は同胞のみなのだ...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...幾度び彼の頭の中で咀嚼(そしゃく)され...
平林初之輔 「犠牲者」
...勝手に咀嚼(そしゃく)したり吐き出したりすべきものではない...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...歯太郎さんが嚼(か)まないと見えて魚の形がそっくりしている...
村井弦斎 「食道楽」
...漸く蔗を嚼(か)む境に入りぬ...
森鴎外 「舞姫」
...やはり「咀嚼(そしゃく)するときの顔は醜いもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三百年の歳月は朝鮮の風(ふう)を充分に咀嚼(そしゃく)して...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...是も或る植物の根を女に嚼(か)ませて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...うるさい咀嚼がはじまること...
吉川英治 「江戸三国志」
...よく咀嚼(そしゃく)しない我武者の吏(り)とのあいだに...
吉川英治 「源頼朝」
...ようやく漢人に咀嚼(そしゃく)せられ始めたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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