...心力の咀嚼を要せざるもののみを受入れんとする...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...殊に、宗教や倫理の範囲においてはいっそう東西洋の哲学的史実を頭にもって、これを咀嚼し、これを消化して、さらに前途に発展してゆく抱負がなくてはならぬ...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...外に出ようとするカリカリ嚼る音をたててみんなをおどろかしたこともたぶんあったろうが――どんな美しく翅(はね)ある生命が...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...夫れ日本は、其地勢已に亞細亞大陸を離れて、太平洋心に近きが如く、其文明も蒙古人種の文明にあらず、東西南北の精英を集め、咀嚼、鍛練して、別に一個の文明を有す...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...現実を咀嚼し消化し摂取して現実の詩が生れるのである...
種田山頭火 「其中日記」
...夫を哲学的常識にまで咀嚼して一般読者に心ゆくまで呑み込ませて呉れるものは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...数多の時代によってまだよく咀嚼(そしゃく)されていない何か真実な強健なものにたいする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兄(あに)の警句を咀嚼してゐた...
夏目漱石 「それから」
...咀嚼(そしゃく)しつつ味わった...
夏目漱石 「明暗」
...ただもぐもぐと嚼(か)んで嚥(の)みこむだけの手間しか要らなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...三百年の歳月は朝鮮の風(ふう)を充分に咀嚼(そしゃく)して...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...米を嚼(か)んでは器の中に吐き出させて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...うるさい咀嚼がはじまること...
吉川英治 「江戸三国志」
...ただその咀嚼(そしゃく)の程度がガンダーラ芸術よりもはるかに強かったために著しく独自な芸術となり得たのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...王維・李白等と親しかったのに見ても唐の文化を咀嚼(そしゃく)する能力は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...天平時代の人々が外来文化を咀嚼しなかったと断ずるのは早計である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...問題が単に輸入と咀嚼とのみにかかわっていないということである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...咀嚼や独創について最も有力な証拠を与えるものとせられているが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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