...発明家の花聟はひきずられるやうに蹤(つ)いて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...海坊主の花聟でなければ釣合(つりあい)がとれません...
太宰治 「新ハムレット」
...グショ濡れの紋付を着た花聟が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...望月君の翻訳で聴くのも一段ではないか」そう言ってくれたのは明日は花聟になる森川森之助でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...大身代を繼(つ)ぐ花聟が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花聟の表情も見ずに金屏風の前をずんずん會場の中へ這入つて行つたが...
林芙美子 「或る女」
...花聟と花嫁が家族の人達に圍まれてぞろぞろ會場を出て來た...
林芙美子 「或る女」
...どれもこれも花聟と花嫁の自動車に見える...
林芙美子 「或る女」
...あたしが世界中で一番立派な花聟と結婚ができるやうにつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...未来の花聟が火酒をなみなみとついだ三合の余もはいる大コップを顔の筋ひとつ動かさずに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「主婦之友」の「新婚ほや/\の花聟ばかりの座談会」...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...(笑)まだ結婚披露もやつてゐない花聟に...
吉川英治 「折々の記」
...つかつかと、藤吉郎は、われも忘れて、花聟の座を離れ、縁先まで歩いて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……では花聟さま...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして花聟(はなむこ)は」しんとなった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...丸に鷹の羽」三花聟(はなむこ)は...
吉川英治 「松のや露八」
...花聟は、憂鬱(ゆううつ)らしい...
吉川英治 「松のや露八」
...冤罪(むじつ)の獄舎(ひとや)から出た花聟と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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