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饗庭篁村 「木曾道中記」
...そこの月見草が花盛りで鳥が鳴いて居たの...
竹久夢二 「少年・春」
...自慢の朝鮮柘榴(ざくろ)が花盛りで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この道庵も花盛りの時...
中里介山 「大菩薩峠」
...鼠色の空に交錯する枯枝を仰いで「またエルムの花盛りになったね」と冗談を言う友人もあった...
中谷宇吉郎 「楡の花」
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野口雨情 「未刊童謡」
...椿の花盛りですし...
林芙美子 「大島行」
...げんげの花盛りの田の中に...
牧野信一 「歌へる日まで」
...その花盛りは桃と違つて...
牧野信一 「初夏通信」
...六月ですから花盛りで...
牧野富太郎 「植物記」
...花盛りの休日、向島の雑鬧(ざっとう)は思いやられるので、母の上は考えて見ると心配にならんでもなかったが、夕刻には恙(つつが)なく帰られたので、予は嬉しくて堪らなかった...
正岡子規 「病牀苦語」
...その山のお寺には白と紅の芍薬(しゃくやく)が花盛りで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...電文「ハナシキマリ五ヒカホツナギ アリカエレオヤヂ イワクマニアハネバ クビ ヨシダ」○桃の花の花盛りの山村の風景(移動で)(パストラール風の音楽)しばらくして会話(画面は山村風景)(伴奏音楽)「僕の方は明日どうしても発たなきや間に合はないんだが...
三好十郎 「おスミの持参金」
...春の花盛りにこれに対することは言っておあげなさい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...陽春の花盛りになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしが若くて最も奔放であった頃、(b)わが齢(よわい)、花盛りにして、春をたのしめる頃(カトゥルス)(a)女たちに取りまかれて遊びに耽っているわたしを見て、或る男は、「独りひそかに嫉妬にでも悩んでいるのではないか、あるいは何か希望の遂げ難いのをはかなんでいるのではないか」などと想像したが、その時わたしは、その数日前に、やはり同じような宴会のかえるさに、わたしと同じように夢心地と恋ごころと楽しい時のこととで頭を一杯にしているところを、突然高熱と死とにおそわれた或る男のことを思い浮べ、自分にもまた同じ運命がさし迫っているかのように、考えていたのであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この木の花盛りを写生に来たこともあった...
柳田國男 「アテヌキという地名」
...残りも畠となって一面の南瓜(かぼちゃ)の花盛りである...
柳田国男 「雪国の春」
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