...お花の師匠などは、自分の生業のために毎日いろんな植物を犠牲にしていますが、花盛りのこの頃、一つ花供養といったようなものを行ってみたらどうでしょう...
薄田泣菫 「初蛙」
...其梨子も今は花盛りだ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...そこの月見草が花盛りで鳥が鳴いて居たの...
竹久夢二 「少年・春」
...花盛りの梨(なし)の木の下でその弟とも見える上品な男の子と手鞠(てまり)をついて遊んでいる若い娘の姿に...
太宰治 「新釈諸国噺」
...郊外へ出ると麦の緑に菜の花盛りでそら豆も咲いている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...先年来た時本堂の前庭の桜は花盛りであったが...
中里介山 「武州喜多院」
...鼠色の空に交錯する枯枝を仰いで「またエルムの花盛りになったね」と冗談を言う友人もあった...
中谷宇吉郎 「楡の花」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...花炎木の花盛りの黄昏(たそがれ)の庭で...
林芙美子 「浮雲」
...いまや霞のような巴旦杏(アマンド)の花盛り...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...菊の花盛りは十一月の初旬で空気が澄み一年中一番気持のよい気節で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...花盛りの休日、向島の雑鬧(ざっとう)は思いやられるので、母の上は考えて見ると心配にならんでもなかったが、夕刻には恙(つつが)なく帰られたので、予は嬉しくて堪らなかった...
正岡子規 「病牀苦語」
...今度は花盛りに一度大和巡りをしたいな...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...山々はどこもつつじの花盛り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...陽春の花盛りになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...然し全く当時の君は彼の栗の花の淫蕩粗雑な花盛りと酷似してゐたのだ...
室生犀星 「愛の詩集」
...この木の花盛りを写生に来たこともあった...
柳田國男 「アテヌキという地名」
...のこる怨み白くれなゐの花盛りあまたの人をきりしたん寺寛永六年五月吉日鬼三郎しるす× × ×それから十四五日経ってから例の古道具屋の貫七爺(じい)が又遣って来た...
夢野久作 「白くれない」
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