...この街は若者文化が花盛りで、カフェやバーもたくさんある...
...十七歳の花盛の中に悲慘な最後を遂げた...
石川啄木 「雲は天才である」
...日中の花盛砂埃を浴びて立つても水際立つて美しくあつて然るべきのが...
泉鏡花 「お花見雜感」
...濱の畑の菜種はまだ花盛りで彼等の最も好きな實を結ぶには間があると思ふが...
相馬御風 「孤座」
...其梨子も今は花盛りだ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...しかしエルムにも立派に花盛りがあるのである...
中谷宇吉郎 「楡の花」
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前田普羅 「普羅句集」
...げんげの花盛りの田の中に...
牧野信一 「歌へる日まで」
...花盛りの休日、向島の雑鬧(ざっとう)は思いやられるので、母の上は考えて見ると心配にならんでもなかったが、夕刻には恙(つつが)なく帰られたので、予は嬉しくて堪らなかった...
正岡子規 「病牀苦語」
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正岡子規 「墨汁一滴」
...いまちやうど花盛りで...
水野葉舟 「かたくり」
...その山のお寺には白と紅の芍薬(しゃくやく)が花盛りで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...陽春の花盛りになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...途中菘菜花盛開...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...花盛にひらく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「園中紫薇花盛開...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしが若くて最も奔放であった頃、(b)わが齢(よわい)、花盛りにして、春をたのしめる頃(カトゥルス)(a)女たちに取りまかれて遊びに耽っているわたしを見て、或る男は、「独りひそかに嫉妬にでも悩んでいるのではないか、あるいは何か希望の遂げ難いのをはかなんでいるのではないか」などと想像したが、その時わたしは、その数日前に、やはり同じような宴会のかえるさに、わたしと同じように夢心地と恋ごころと楽しい時のこととで頭を一杯にしているところを、突然高熱と死とにおそわれた或る男のことを思い浮べ、自分にもまた同じ運命がさし迫っているかのように、考えていたのであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...残りも畠となって一面の南瓜(かぼちゃ)の花盛りである...
柳田国男 「雪国の春」
...晩春(ばんしゅん)の花盛夏(せいか)の花...
吉川英治 「神州天馬侠」
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