...憲政の花実期して味わうべし我が国の立憲政治は梓(あずさ)君等の力...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...賢人は答えた――それぞれの木はその独得の花実と定まった時期とをもっており...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...死んで花実(はなみ)が咲(さ)くものか……...
壺井栄 「二十四の瞳」
...植物でも少しいじめないと花実をつけないものが多いし...
寺田寅彦 「災難雑考」
...そのうちで地味に適応したものが栄えて花実を結ぶであろう...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...発句すなわち今の俳句はやはり連歌時代からこれらの枝の節々を飾る花実のごときものであった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...「死んで花実が咲くものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死んで花実が咲こかいな...
広津柳浪 「今戸心中」
...その文中に「芝ノ類甚ダ多シ亦花実アル者アリ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...唯生ズ二花実ヲ一...
牧野富太郎 「植物記」
...「紀州牟婁郡大雲取ヲ過ギ口色川村ヨリ山路ニ到リ僅ニ両三根ヲ得タリ羊歯科ノ小草ニシテ全形エウラクゴケニ似テ葉背ニ数点ノ花実ヲ着ク今回発検ノ一ニシテ珍草ト賞スベキ者ナリ」そしてその時これにコケシダの名が下され...
牧野富太郎 「植物記」
...草実(くさのみ)等はその花実(かじつ)の最(もっとも)多き時をもつて季と為すべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...赤い花実にむかってする雀の啄(ついば)みやその啄みをかえそうとしてゆれる枝の景色はなかなかつきぬ風情をもって居ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昼は昼とて遊べども花実もあらず...
三好達治 「測量船拾遺」
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