...黄色い芭蕉布(ばしょうふ)で煤(すす)けた紙の上下(うえした)をたち切った中に...
芥川龍之介 「老年」
...もう芭蕉布の着物を来ても寒くない頃だった...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...芭蕉布(ばしょうふ)の襖(ふすま)を開けると...
夏目漱石 「虞美人草」
...あとは芭蕉布(ばしょうふ)の唐紙(からかみ)で万事を隠す...
夏目漱石 「虞美人草」
...その傍(わき)が芭蕉布(ばしょうふ)の襖(ふすま)ですぐ隣へ往来(ゆきかよい)ができるようになっている...
夏目漱石 「変な音」
...其傍(そのわき)が芭蕉布(ばせうふ)の襖(ふすま)ですぐ隣へ徃來(ゆきかよひ)が出來るやうになつてゐる...
夏目漱石 「變な音」
...芭蕉布地(ばしょうふじ)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...かの有名な芭蕉布は琉球に産するイトバショウ(Musa liukiuensisMakino)の葉鞘から製した繊維で織るのであるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...見事な芭蕉布(ばしょうふ)が今も庶民の着物として作られているのは力強い限りであります...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...芭蕉布(ばしょうふ)等さまざまである...
柳宗悦 「工藝の道」
...おそらく一番美しいのは芭蕉布(ばしょうふ)でありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...近時刊行した私の「工芸文化」や「美と模様」や「芭蕉布物語」は凡てこの紙子紙を素地に用ゐた...
柳宗悦 「和紙十年」
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山之口貘 「鮪に鰯」
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山之口貘 「鮪に鰯」
...その上下の袋戸と左側の二間一面の押し入れに立てられた新しい芭蕉布の襖(ふすま)や...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...芭蕉布(ばしょうふ)張りの襖(ふすま)に手をかけた...
夢野久作 「復讐」
...芭蕉布の襖が音もなく開くと...
夢野久作 「復讐」
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