...芝原を經て奧州街道に出でし頃...
大町桂月 「白河の七日」
...芝原嶺(しばはらたふげ)を下り湯沢(ゆさは)に抵(いたら)んとする途(みち)にて遙(はるか)に一楹(いちえい)の茶店(さてん)を見る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...庭には綺麗に刈り込んだ芝原と...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...通りがかりの市民たちが芝原氏に挨拶をしてゆく...
豊島与志雄 「中支生活者」
...芝原氏は一銭の茶代さえ置かないし...
豊島与志雄 「中支生活者」
...芝原氏に街の娼家へ案内を頼むと...
豊島与志雄 「中支生活者」
...芝原氏に頼むがよい...
豊島与志雄 「中支生活者」
...闖入者たる芝原氏へにこやかな目礼をなす人が多数である...
豊島与志雄 「中支生活者」
...そして芝原氏自身は...
豊島与志雄 「中支生活者」
...その年夏のさかりに毎夜丸(まる)の内(うち)の芝原(しばはら)へいろいろ異様な風をした人が集って来て...
永井荷風 「ひかげの花」
...森の中程に円い芝原がある...
牧野信一 「駆ける朝」
...もう暫くこの芝原で遊んで行かうではないか...
牧野信一 「心象風景」
...明るい芝原の丘があつた――魚の泳いでゐるのが手にとる如くうかゞへるすみ渡つた小川が流れてゐる――蜜柑の山が翼をひろげて小さな村を胸のうちに抱いてゐる――もう...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...その芝原へ杉を植えることを嘲笑(わら)ったものは決して平二だけではありませんでした...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...カガハラ 芝原カノガ またカガ 芝原と出ている...
柳田國男 「地名の研究」
...藤七はにこにことしてその芝原を指(ゆびさ)し...
柳田国男 「遠野物語」
...馬の食べつくした広い芝原の中を...
柳田国男 「雪国の春」
...場所はかねて申しつけおいた奥庭の芝原――」いいつけていると...
吉川英治 「剣難女難」
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