...コトパキシを見てかえって芙蓉を思い...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それはひとひらの芙蓉の花のやうでもあり...
大手拓次 「藍色の蟇」
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高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...芙蓉の花の穏やかな中に淋しい色のあるのと見くらべてそこに雛のいるということが秋らしい景色である...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...芙蓉城(ふようじょう)の七郎さまの奥様が...
田中貢太郎 「瞳人語」
...芙蓉、紫苑、彼岸花が咲いてゐた、芙蓉はとりわけうつくしかつた、日本のうつくしさとおごそかさとを持つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...その芙蓉の花の花びらに虻のとまったほどのこの島にも雨につけ風につけなにかの新しいことがないでもない...
中勘助 「島守」
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野口雨情 「雨情民謡百篇」
...芙蓉(ふよう)が咲いて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...濡(ぬ)れた芙蓉(ふよう)――といつたそれは痛々しくも可愛らしい顏です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あああさましや芙美子消えてしまえである...
林芙美子 「新版 放浪記」
...林芙美子と云うのは案外貧乏文士だねと苦笑しているに違いない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...白く匂う芙蓉(ふよう)の花のようなおもばせにそそがれているのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...婦人作家はこの時代に宇野千代、網野菊、三宅やす、ささきふさ、林芙美子等で、とにかく一方に前田河や何か出ているのに、婦人の方はおくれているところも意味ふかいと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...5「芙佐子がいつもお世話になりまして」と黒い背廣をキチンと着て...
三好十郎 「肌の匂い」
...芙蓉立其中...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絶筆に「めし」を書いた林芙美子女史など...
吉川英治 「折々の記」
...芙蓉(ふよう)の色香...
吉川英治 「新・水滸伝」
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