...芍薬――染井庭園...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...巌(いはほ)の様な日下部君と芍薬の様な市子の列んで坐つた態...
石川啄木 「菊池君」
...芍薬種子(たね)三升程...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...供華(くげ)のため畦(あぜ)に芍薬(しゃくやく)つくるとか六月十日 昨夜...
高浜虚子 「五百五十句」
...きっと来て! 今もテーブルの瑠璃(るり)の花瓶の中で綻(ほころ)びかけた白い芍薬(しゃくやく)が...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...・工場のひゞきも雨となつた芍薬の芽・ぬかるみ赤いのは落ちてゐる椿雨あがり...
種田山頭火 「其中日記」
...芍薬(しゃくやく)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さし込む日の光に芍薬(しゃくやく)の花の紅白入り乱れて咲き揃(そろ)ったのが一際(ひときわ)引立って見えながら...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...墨汁のかわく芭蕉の巻葉かな芍薬(しゃくやく)は散りて硯の埃(ほこり)かな五月雨(さみだれ)や善き硯石借り得たり(六月十三日)三十三○同郷の先輩池内氏が発起にかかる『能楽』といふ雑誌が近々出るさうである...
正岡子規 「病牀六尺」
...芍薬(しゃくやく)ですか? 今朝夜着をもって行ってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...薔薇と鮪と芍薬(しゃくやく)と...
横光利一 「花園の思想」
...女ごころのセエヌ川……芍薬大輪(たいりん)に咲く仏蘭西(フランス)の芍薬(しやくやく)こそは真赤(まつか)なれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...併し……春より夏へ八重の桜の盛りよりつつじ、芍薬、藤、牡丹、春と夏との入りかはるこのひと時のめでたさよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...芍薬(しゃくやく)の花をみやげに乗せて通り過ぎる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その使者の携えている白芍薬の枝を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...白芍薬を見せびらかしたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...幹は柔軟な芍薬のそれではあるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――白芍薬の花をではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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