...芍薬――染井庭園...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...芍薬(しゃくやく)の花の散るに似て...
泉鏡花 「歌行燈」
...きっと来て! 今もテーブルの瑠璃(るり)の花瓶の中で綻(ほころ)びかけた白い芍薬(しゃくやく)が...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...春は芍薬(しゃくやく)の咲く小さい花壇があったが...
田山花袋 「田舎教師」
...彼女は芍薬の花のような立ち姿でにこと笑ってくれる...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...氏はそれに芍薬の画と俳句二つを認めた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この芍薬畠(ばたけ)の傍(そば)にある古びた縁台のようなものの上に先生は大の字なりに寝た...
夏目漱石 「こころ」
...芍薬の花を貰つて来て...
林芙美子 「瀑布」
...芍薬(しゃくやく)の姉妹品(しまいひん)で...
牧野富太郎 「植物知識」
...噴水は彼女たちの行く手の芍薬(しゃくやく)の花の上で...
横光利一 「花園の思想」
...つゝじ、芍藥、あやめ、牡丹、ばら、百合、藤の花などの花畑や花壇に沿ふ道を縫つて、學校へ通ふのであつたが、朝々、めまひするほどな醉ひにくるまれたことを忘れえない...
吉川英治 「折々の記」
...芍薬(しゃくやく)の花をみやげに乗せて通り過ぎる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「どちらへ」「三人別々だよ」源内は貰ってきた芍薬(しゃくやく)のきり花を駕の屋根へ乗せて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...壺へ挿(い)けた芍薬(しゃくやく)の残りの一枝へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その使者の携えている白芍薬の枝を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...床に微笑している芍薬(しゃくやく)の花よりも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...石舟斎から贈られた一枝の芍薬(しゃくやく)を思いだした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――白芍薬の花をではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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