...『水汲むギリシヤ少女』と云ふ名画の写真や一重芍薬(ひとへしやくやく)の艶なるを掴(つか)み(ざ)しにしたる水瓶など筆立や墨汁壺(インキつぼ)に隣りて無雑作に列べらる...
石川啄木 「閑天地」
...ナソレ牡丹(ぼたん)に芍藥(しやくやく)...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...芍藥(しやくやく)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...供華(くげ)のため畦(あぜ)に芍薬(しゃくやく)つくるとか六月十日 昨夜...
高浜虚子 「五百五十句」
...・工場のひゞきも雨となつた芍薬の芽・ぬかるみ赤いのは落ちてゐる椿雨あがり...
種田山頭火 「其中日記」
...二三日中に芍薬が吹くだろう...
戸坂潤 「獄中通信」
...芍薬の美しい赤い花が二輪そえてある...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...彼女は芍薬の花のような立ち姿でにこと笑ってくれる...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...氏はそれに芍薬の画と俳句二つを認めた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...今年(ことし)は芍薬(しやくやく)の出(で)が早いとか...
夏目漱石 「それから」
...芍薬の花を貰つて来て...
林芙美子 「瀑布」
...芍薬(しゃくやく)の原産地は...
牧野富太郎 「植物知識」
...花は芍薬に比べるとすこぶる貧弱だが...
牧野富太郎 「植物知識」
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正岡子規 「病牀六尺」
...雄勝(おかち)の小野寺は芍薬(しゃくやく)の名所で...
柳田國男 「日本の伝説」
...芍薬(しゃくやく)...
夢野久作 「鼻の表現」
...薔薇と鮪と芍薬(しゃくやく)と...
横光利一 「花園の思想」
...その手へ、芍薬をのせて、「左様なら」彼女は、軒先から駒の背に乗って、ひらりと、被衣(かずぎ)にすがたを包んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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