...恐らく芋粥の二字が...
芥川龍之介 「芋粥」
...」「それだから焼芋を主張したのに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...先月下旬のこととか、この猫、同家の芋畑に遊びいたるを長右衛門ふと見ると、不思議なる腰つきして立ち上がり、芋の葉を取り、しばらくなめつつありしが、間もなくこれを頭にかぶりてチンチンをきめこみ、おどり戯れおり...
井上円了 「おばけの正体」
...畝(うね)の中に手を入れて芋を掘りだした...
徳永直 「あまり者」
...芋と椰子水を出して手の繩を解いてやるんだが...
中島敦 「環礁」
...芋が食道を通り越すまでは呼息(いき)の詰る恐れがある...
夏目漱石 「坑夫」
...一と思いに芋刺しだよ」亥太郎はそう言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そしてお芋をやろうね」「ああ...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...おいしい山の芋の御馳走になりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...芋ば食わしてけれよ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...主人留めもせずして送り出し「君は何だかおかしいね」第十八 芋料理小山学士の家にては妻君とお登和嬢とが座敷にて頻(しきり)に料理談をなしいたるが妻君一々お登和嬢の説に感心し「なるほど貴嬢(あなた)のおっしゃる通り家庭料理の本意は原料の廉(やす)い品物を美味(おい)しく拵(こしら)えて食べるのと...
村井弦斎 「食道楽」
...「芋繁が珍しいものを持っている」などとよくいっていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...――芋汁というのは...
山本周五郎 「へちまの木」
...芋や南瓜を描いた無名畫家の半切(はんせつ)に...
吉川英治 「折々の記」
...芋盜人がよくあつた...
吉川英治 「折々の記」
...小川芋錢のあることは知つてゐるだらうな...
吉川英治 「折々の記」
...尊氏はそのあとで芋粥(いもがゆ)を三杯も喰べた...
吉川英治 「私本太平記」
...お兼が氣を利かせて里芋の煮たのと味附海苔とを棚から探し出して呉れる...
若山牧水 「姉妹」
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