...長さ五尺の山の芋を...
芥川龍之介 「芋粥」
...……こうなると焼芋にも禅がある...
泉鏡花 「薄紅梅」
...あまりそこらに焼芋の匂(におい)がするから...
泉鏡花 「薄紅梅」
...お平の長芋(ながいも)などゝ悪口が出さうだが...
内田魯庵 「犬物語」
...山出しの芋掘書生を扱う了簡(りょうけん)でドコの誰とも訊いて置かなかったので住居も姓氏も解らなかった...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...なんだか銀色の芋虫(いもむし)の化け物に足が生え...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ある夜夜ふけての帰り道に芋屋の角(かど)まで来ると...
寺田寅彦 「子猫」
...「焼芋の先生、ひとの持ち物をよごしておいて、何か、挨拶がありそうなもんじゃねえか...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...毛虫芋虫は嫩葉(どんよう)を食むのみに非ず秋風を待って再び繁殖しいよいよ肥大となる...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ジャガ芋(いも)というものは...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...芋干しを七八貫持つて来たンだが...
林芙美子 「浮雲」
...ペール島のイギリス人やイスパニア人は、土人を妻にして、牛、山羊、鶏などを飼い、山の芋をつくり、珊瑚を採り、甘蔗から絞ったラムという強い酒を飲み、天産(てんさん)に満ち足りて、太古の民のような悠々たる歳月を送っているふうである...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...「芋粥」は「鼻」と共に初期の彼の代表的作品だと言つていい...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...時には彼らは鳥獣を殺し、時には魚を取るが、その量は極めて少く、従って彼らは、飢餓の余り、蜘蛛、蟻の卵、芋虫、とかげ、蛇、及び一種の滑土を喰うの止むなきに至る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...薩摩芋は頭と尻だけ...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...京都の近くでも宇治の村のある寺に芋を売りに来た男が門をはいろうとすると...
柳田國男 「日本の伝説」
...土蔵造りの堂々たる構えで芋洗いが二...
山本笑月 「明治世相百話」
...三ピキ ピッピキ トッピキピおなかがへッて北山(きたやま)だ芋(いも)でもほッて食(く)うべえか芋泥棒(いもどろぼう)にゃなりたくない鳶(とんび)を捕(と)ッて食(く)うべえかヒョロヒョロ泣かれちゃ喰(た)べかねるそんなら雪でも食(く)ッておけ富士の山でもかじりてえピキ ピッピキ トッピキピだれだろう? そも何者だろう? こんなでたらめなまずい歌を...
吉川英治 「神州天馬侠」
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