...予期はしていたものの、悪夢のように怪奇で、艶麗な光景に、両人とも「アッ」といったまま、二の句がつげなかった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...かつて此世に、かくも残虐な、同時に、かくも艶麗な、殺人方法を案出したものが、一人でもあっただろうか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...謡曲作者の艶麗なる筆によりて...
高木敏雄 「比較神話学」
...貴女はいつもその艶麗な華奢(きゃしゃ)な青春を惜し気なく弟一人のために捧げて下さった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...紅葉山人の小説は艶麗な文章で聞えてゐた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...最も柱絵に適当すべき艶麗なる画題なるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の名にし負う艶麗なるにひきかえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この通り天の成せる艶麗なる美貌――テナわけでがあしてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...艶麗な市民、いつも俺に泣顔ばかり見せてゐる市民達の悦びの吟唱が聞き度いのだ...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...かの艶麗ならんとして卑俗に陥りたるものに比して毫(ごう)も優(まさ)るところあらざるなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...牡丹(ぼたん)は花の最も艶麗なるものなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...牡丹(ぼたん)は花の最も艶麗なる者なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...愛情を促すものは、女子の「肉体の均斉、快活、艶麗な柔い気質、愛情に満ちた親切な感情、想像力と機智」であって、単に女性という性別だけのことではない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...所謂艶麗な作品などと同列に置かる可きものではない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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室生犀星 「愛の詩集」
...艶麗な美しさをもっている...
夢野久作 「暗黒公使」
...小豆の粒の艶麗な光沢と...
横光利一 「夜の靴」
...その夜の二人の危ささえよく顕した艶麗な作だと矢代は思った...
横光利一 「旅愁」
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