...艶消(つやけし)の金(きん)の光を映(うつ)しつつ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...その頃緑雨の艶聞がしばしば噂された...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...牛乳を固めたような真白な艶のある美しい肢体をもっていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...みな髪の毛を長くして顔の艶がよかった...
豊島与志雄 「黒点」
...「ピアノ四重奏曲=第二番イ長調(作品二六)」はさらに優艶(ゆうえん)で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平次の顔を下から艶(なまめ)かしく見上げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お村は脂の乗った豊艶な身体...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...繪に描いた遊女のやうに艶(なま)めかしく眺めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜の海岸は艶歌師や香具師で賑やかだ...
原民喜 「焔」
...あの色艶を想像すると...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...その骨が艶麗の美女となって礼に来て喋々喃々(ちょうちょうなんなん)...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...かの艶麗ならんとして卑俗に陥りたるものに比して毫(ごう)も優(まさ)るところあらざるなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...かの優人(わざおぎ)のいかなる美女よりも美しく艶(あで)やかなおもかげが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...艶(えん)な額髪の所などが総角(あげまき)の姫君をよく思い出させ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あふれるような艶(つや)やかさは...
山本周五郎 「契りきぬ」
...このごろは色艶(いろつや)もめだってわるく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お年に似合わぬ艶々しい声柄...
山本笑月 「明治世相百話」
...ベルドオヌの如き妖艶さではなく...
吉江喬松 「山岳美觀」
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