...この著しい艶を出すのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...壮年の沼南は廃娼よりはむしろ拝娼で艶名隠れもなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...艶(なまめ)かしいけだものの様に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それは夢に見た白娘子の艶(なまめ)かしい顔であった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...話でもするひまがあったらと思いましたよ』昔のことなども少しはきき噛って知っているので――一時新聞などでその艶話を伝えられた名高い帝劇の役者とも二...
田山花袋 「日本橋附近」
...蒼白い艶を投げかけていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...おお金色の陋屋(ろうおく)よ!いかにしてか忘れ得べき!リボンと花と紗(しゃ)と艶衣(つやぎぬ)とおお曙(あけぼの)と蒼天(あおぞら)とのその時代よ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...道行姿の艶やかな人形を...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...そこへドシーンと來たんです」「小艶も小染も獨り者だね」「へエー」「男はなかつたのか」「小艶さんは見識(けんしき)が高くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俗悪妖艶な普賢像をこの世に遺(のこ)すことを悲しみ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言ひの艶めかしさは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いづれお艶と一緒になる約束でせうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...汝の家郷は有らざるべし!遊園地(るなぱあく)にて遊園地(るなぱあく)の午後なりき樂隊は空に轟き轉木馬の目まぐるしく艶めく紅(べに)のごむ風船群集の上を飛び行けり...
萩原朔太郎 「氷島」
...艶書(えんしょ)を入れて来たりして...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...表面はザラザラし、色艶が悪く、見た眼には汚いが、口造りといい、ビードロの流れといい、茶人なら飛びつくようなものである...
久生十蘭 「春の山」
...両々相俟つてその艶を...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...「六条院様はなつかしく艶(えん)な美貌(びぼう)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その艶のない頬を撫でてやった...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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