...卑しき色慾を知りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...金慾(きんよく)の人を過(あやまつ)事色慾(しきよく)よりも甚(はなはだ)し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...おのれの色慾の工夫ばかりしてゐる人の愚かしさを...
太宰治 「右大臣実朝」
...色慾も綺麗に忘れてしまうのではないかしらとも考えられるのに...
太宰治 「貨幣」
...心に色慾の無い時には...
太宰治 「チャンス」
...食慾と色慾とが生活の根本動力であり...
種田山頭火 「其中日記」
...貴重な青春をむざ/\色慾の餓鬼(がき)のために浪費されてしまふのが堪らないんだよ...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...所有慾や色慾……窃盗や放蕩も...
豊島与志雄 「在学理由」
...思想の上でも色慾を制する...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...懐疑の剋伏(こくふく)せられた瞬間には色慾も起らない...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...武力戦は同時に色慾戦であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...また俺は生れつき色慾の旺盛な方だッたが...
久生十蘭 「湖畔」
...併し慾には種類ありて食慾色慾等五官の慾を初めとして無形の名誉に至るまで千差万別あることなるが...
正岡子規 「読書弁」
...色慾増して五十斤とならば読書慾は二十斤となるべし...
正岡子規 「読書弁」
...即ち六十斤の色慾あらば其外に六十斤の読書慾を現はさんとするも到底分量上に許さゞるなり...
正岡子規 「読書弁」
...色慾ニ耽湎(タンメン)スルコト極(キワマ)リナシ...
吉川英治 「親鸞」
...色慾(しきよく)の二道(ふたみち)かけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あくなき色慾にただれ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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