...色情狂(いろきちがひ)...
泉鏡太郎 「艶書」
...僕は色情狂ではない…………」「いや...
海野十三 「地獄の使者」
...いくらでもかけるがいい! 線の切れた電話でかけられるものならいくらでもかけるがいい」「この碌(ろく)でなし……不具者(かたわもの)!色情狂(いろきちがい)!」と烈しい憤りに昂奮した妻はついにその誇称する伯爵夫人の身にもあるまじき乱暴な言葉を浴びせかけた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私はもう一度ハッキリと繰り返して叫ぼう! しからば世に誰か変質者たらず嗜虐性色情狂(サディスト)たらざるものありやと! 私のごとき...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...多少の変質性と色情狂質とを持つてゐた...
種田山頭火 「行乞記」
...全く色情狂に陥ったその女は...
徳田秋声 「あらくれ」
...色情狂なら御免蒙る』と仰しやつたつてね...
徳田秋聲 「媒介者」
...此の色情狂の言質には何遍となく弱らされた...
徳田秋聲 「媒介者」
...一人の色情狂が佇んでいる...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...「色情狂っていうのは...
夏目漱石 「行人」
...及びその色情狂的情調...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...クラフトエービングやフォレールの著書中に散見するような色情狂に想像で成済(なりす)まして...
二葉亭四迷 「平凡」
...一月二十三日(日曜)榊叔母よりかの色情狂不良児保彦のことにつき...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...萩原君は之を指して色情狂的情調...
室生犀星 「愛の詩集」
...世間の人が皆色情狂になったのでない限は...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...この病院に収容されている色情狂か何かで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いずれもフォルマリン漬)――――色情狂...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...色情狂(いろきちがい)め」「勘違いしちゃいけねえ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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