...面(おもて)の色も常ならぬに……物にや追はれ給ひたる」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...さすがに顔色もかえませんでしたが...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...塔ヶ島の水際に續いたさゞれ石を洗つてゐる水の色も先達て中とはちがつてひどく秋寂びてゐる駒ヶ岳の裾はそのあたりの湖の上から眺めるのが最もいゝ...
近松秋江 「箱根の山々」
...肌の色もそんな色である...
寺田寅彦 「札幌まで」
...印度洋の航海の間には随分濃い海の色も見た筈であるが...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...町を挾んだ丘の斜面の黄ばんだ木の葉の色も急に濃くなつたやうだ...
南部修太郎 「疑惑」
...可愛らしいといふだけで何んの特色もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...スタンドの笠の色も...
久生十蘭 「あなたも私も」
...色もかたちもさまざまである...
久生十蘭 「魔都」
...色ものは何もつけておらず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...こゝに至つて益々怠惰の色もなく溢れる抱擁性に接するにつけ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...砂礫ばかりの樹木のない荒寥たるべき景色も...
正宗白鳥 「登山趣味」
...前の庭の紅梅が色も香もすぐれた名木ぶりを発揮している時に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...信州の家に着くと彼はそれを床の間に据え、似合うかどうかをためしたが、色も形も、高い山の明りに素直になじんで見えた...
室生犀星 「陶古の女人」
...色も光も南隣の列島に比べて...
柳田国男 「海上の道」
...実も大きく色も美しく...
柳田国男 「母の手毬歌」
...唇(くち)の色もなかったろうと思われる...
吉川英治 「茶漬三略」
...お千絵の顔色もうすく変っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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