...私はまだ雲丹の味を知らなかったけれど、色あいは良く、固形が多くて、今言うところのツブウニであった...
青木正児 「九年母」
...貝がその真珠母の色あいを...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...またはわずか二つ三つの色あいの紙とされて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この世にそんなに陰鬱な道徳的色あいを投げる悪徳と疾病とは彼にとってはほとんど存在しないようにおもわれた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その水を浄めて今見るような色あいを帯び...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...爪の色あいを眺めたりするのである...
太宰治 「逆行」
...色あいが濃厚であった...
太宰治 「ロマネスク」
...そこで、残念でたまらないというので、いろいろ相談の結果、一枚同じのをつくらせて補うことになったんだが、そのふるい製法はいぎりすではもうあとかたもなく消えてしまい、どこへ訊きあわせても、それと同じ模様、おなじ色あい、同じにおいを出し得る自信をもって引き受けようというところは一軒もない...
谷譲次 「踊る地平線」
...乃至はそれを想い出させるような色あいや光沢を愛し...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...だがその羊羹の色あいも...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...けだし料理の色あいは何処の国でも食器の色や壁の色と調和するように工夫されているのであろうが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...物の色あいや形などが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...向うの山の背にいくつか雲の動かずにいるあたりが赤く濁ったような色あいを帯び出しているのを見入っていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...そのさまざまな度合いと色あいの激しい悲喜の思いこそ...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...それぞれの色あい度あいによってはたされてゆくであろう...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...色あいときめのこまやかなこういう苦しさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...漂(ただよ)いだした黄昏(たそがれ)の色あい――煤(すす)けた狩野(かのう)ふうな絵襖(えぶすま)のすみに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして岩と全く同じい色あいの...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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